2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

tweet

  • tweets

« 将棋プロセサ 「A級リーグ指し手1号」開発中 | トップページ | 評価ボード調達進捗状況 エピソード2 サイクロンの台頭 »

評価ボード調達進捗状況

FPGA内部の論理の作成が一段落したため、FPGAボードへの具体的実装やホストPCとの接続の検討を開始しました。

まずはボードの調達。世の中にいろんなFPGA評価ボードというのが出回っているので、用途に合うものはないか探し始めたのですが…

以前にもざっとはチェックしており、数万~十数万円くらいだろう、と踏んでいたのですが、これらはみな搭載チップが小さいことが判明。(チェックしたのは合成かける前だった。)XC5VLX85以上のチップ搭載というのも数少ないながらあるのですが、50万とか60万(円)とか。

        高!

あっさり稟議否決になってしまいました。
おまけに「企業のお客様が対象」というところが多く、個人で買うのは難しいかも、という状況も判明。

Virtex5だから高いのか?と思いVirtex4やSpartan3のボードも探してみました。V4の方はV5とあまり状況変わらず。S3はそもそも大きいチップ搭載のボードが非常に少ない。いちおう3A3400DSP付きで$995、というのを発見。3400ってゲート数入るか微妙なんだけど、うーんしょうがないから何とか論理削れんか考えてみようか…ところでこれ個人に売ってくれんのかな、ていうか在庫あんのか、というあたりを来週チェック予定。

なおV4, S3でも全く同じRTLで合成かけてみたところ、結果は以下のとおり:

        Virtex5   XC5VLX85    37MHz    area ratio = 96
        Virtex4   XC4VLX100   25MHz    area ratio = 55
        Spartan3  XC3S4000    12MHz    area ratio = 90

V4はエリア余裕あるので、LX80(orもしかして60)でも入るかも。V5,S3は上記より小さいチップはだめっぽいです。性能はご覧の通り3:2:1くらい。
前回は「1500万局面/秒」と大風呂敷を広げてしまいましたが、公取委から不当表示の警告を受けそうなので、謹んで訂正致します:

[訂正版] A級リーグ指し手1号の性能予測

    特上   1500万局面/秒
     上      1000万局面/秒
    並      500万局面/秒
                      (※数字はイメージです)

     じゃ、私は並で。

となりそう。

仕事でFPGAに関わってる友人I氏にこのあたりの話を聞いてみたのですが、更に衝撃の事実が。彼曰く(※プライバシー保護上、音声は変えてあります):

「大きいチップって、カタログには載ってても実際に頼むと物なかったりするんだよね。ロットで頼むような大口の客だと出すみたいなんだけど、試作で1個とか頼んでも出てこないんだよ。」

      何じゃそりゃー!! (裏手つっこみ)

ロットって、65nmウェハーのロット?それなら軽く1千万は超えるはずだし。
まあそういうもんなのかもしれませんが。

というわけで、並すら入手できないかも。…いやいや、てなこと言ってちゃあかんのですが。

うーん困ったな。どうしよっか。とりあえずAlteraも合成してそっちもボード探してみようかな。Quartusいじったことないけど、まあ何とかなるだろ。でもボードの状況はあまり変わらんような予感もしたり。

そういえばツールの問題というのもあって。ISEだとLX50までは"ISE WebPack"というので無料なんですが、それより上だと"ISE Foundation"になって20万くらいするし。お試しでやるぶんにはまあつてをたどって何とかしたんですが、本格的にやるとなるとそうも行かんし。QuartusIIはCycloneならWebEditionで全部OKのようなので、こちらを探すべきか。

いやーしかし地雷踏みまくってますねーはっはっはっはー。
まあうすうす予想はしてたけど。

てなわけで次号へ。

« 将棋プロセサ 「A級リーグ指し手1号」開発中 | トップページ | 評価ボード調達進捗状況 エピソード2 サイクロンの台頭 »

将棋プロセサ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 評価ボード調達進捗状況:

« 将棋プロセサ 「A級リーグ指し手1号」開発中 | トップページ | 評価ボード調達進捗状況 エピソード2 サイクロンの台頭 »