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新型兵器投入

5月末ころから、StratixIIIのボードを探しておりました。Alteraの開発キットのほか、ネットで探して見つけたTerasicのボード DE3-150 も検討、というとこまでは以前書いたとおり。でTerasic代理店の立野電脳(株)さんというとこと、ボードのspecを聞いたりとかいろいろやりとりしてたんですが。

7月はじめ、立野さんから思いがけなく「何でしたら DE3-150 無料でお貸ししますから使ってみませんか」という申し出を受けまして。最初「え"!?」という感じだったんですが、話を聞いてみると、現状FPGAというのは利用分野も利用者も限られている。コンピュータ将棋のような新分野にFPGAを応用する例はなかなかない。またFPGAの取引先はほとんどが企業(それも大企業が多い)で、個人でFPGAを買うのは、お試しで小さい評価ボードを買ってくくらいで、ある程度の規模のチップで本格的なアプリを開発する例は今までなかった、とのこと。で、(Aリーグのような)新しい試みには協力したい、それでFPGA利用のすそ野が広がってくれるとよい、ということだそうです。

自分のやってることが斬新と評価されるのは、まあ正直うれしいです。ただFPGA利用の現状の話を聞くと、うーんちょっと寂しいですね。というか私から見ると、いろんな可能性のあるところなのに「もったいない」とまず思ってしまいますが。まあ個人でやるような物好きはそういないだろうというのは薄々わかりますが^^; 大学とかベンチャー企業とかでもっとやっててもいいと思うんですけどね。まあそれはともかく、StratixIIIを借りれるというのは私にとっては願ってもないことなので、ありがたく使わせていただくことにしました。

この DE3-150 というボードですが、搭載FPGAはEP3SL150。その他詳細はこちら:

       http://www.dsp-tdi.com/EXT_Sales/Terasic/DE3.pdf

7/20に宅急便でボード送ってもらいました。ただツールのライセンス上の問題でなかなか動かず、立上げに1か月半かかってしまいました。素直にお金出して QuartusII Subscription Edition を買ってればたぶんトラブルなかったと思うんですが、いろいろと裏道を模索していたため時間かかってしまいました。まあとにかく、9/6 無事ツールは立ち上がりました。

今回入れたのはQuartusII v8 Subscription Edition。今まではv7.2sp1 Web Ed.でした。回路は6月以来いじってませんで、トップレベルをわずかにいじっただけでほぼそのまま。これでコンパイルしたところ、4時間弱で終了。Analysis&Synthesisに3時間、Fitter(P&R)に50分、という感じでした。以前はこの2つがともに3時間ずつ。Synthesisの方はたぶん同じ処理なんでしょう。Fitterは約4倍で、並列化がWeb Ed.になかったとしてもCore2Duoなので説明つかないですが、思うに前はCycloneIIIだったので、StratixIIIの方が配線リソースが多く、そのぶんFitterの処理が楽なのかな、などと推測してます。あ CycIII + v8 で試してみればわかるのか。あとStratix IV もv8でできるので、これも試してみたい。なんつってTODOリストばかり増えていき、ぜんぜん消化できてませんが。

DE3-150 ですが、使い勝手としてはAlteraのボードと大差ないです。TerasicのSystem Builderとかいうツールがついてきて、これにしたがってトップレベルを若干合わせるという作業はありますが、まあマニュアル見ながらやれば大した手間ではありません。ピンアサインについては、クロックのように決まりきったピンに対してはSystem Builderが面倒みてくれてこちらはアサインする必要がないので、その点はAlteraより楽。他は、回路のコンパイルやsofアップロードの作業はまったく同じ。

私はFPGA上のロジックのみで周辺デバイスはまったく使ってませんので、性能的にはこのDE3-150もAlteraのEP3SL150のボードもまったく同じです。ただ、ボードに載ってる周辺デバイスはAltera製とけっこう違うようです。USBやらネットワークやらが、これはあっちはないけどこっちにはある、あれはその逆、とか。ボード選ぶとしたらそのくらいですかね。あとは値段と、ツールのライセンス関連でしょうか。Alteraの方はDevelopment Kit Editionがついてくるので、ツール持ってない人にはやはり魅力でしょう。ツール持ってる企業や大学の人にはあまり関係ないでしょうが。私はちなみに立野さんからツールも借りたので、ここ気にしてません^^;

品質はまだ使い倒してないのでなんとも言えません。サポートは、1回System Builder関連でTerasicのサポートに問い合わせてみましたが、なんというか「中小企業的な」感じ?きちんとしたシステムが整っているとはお世辞にも言えませんが、中小ならではの柔軟さで対応してくれそうな感じでした。まあAlteraもある意味サポートは中小的なところがありますが。(意外と抜けてるとこがある。でもサポート担当個人はけっこうがんばって対応してくれる)

sof作ってみて、周波数は今のとこ25MHz。12.5Mnpsですね。30MHzくらいなら動きそうです。25/15 ~= 1.7倍 なら R+80くらい?と予想されるんですが…

で9/6夜からfloodgate投入しました。sofはじめてできていきなりの実戦投入でしたが、問題なく一発で動いております。

ただ、レーティングが下がっている^^; なんで?verilogは6月末からまったくいじってないので、単純に速くなっただけ、なんですが。速くなった割に強くならない、というのはあるかもしれませんが、弱くなることはちょっと考えられないのですが。で考えるにたぶん、対戦相手が限られてるから、でしょうか。floodgateの相手は、ほとんど勝つ相手か、ほとんど負ける相手ばかりで、勝ったり負けたりするのは今回だとかろうじてmisakiくらい。(sspにもよく負けてるが。)misakiは最近強くなったようなので、対misakiで負けが込んだぶんR下がったのかな、と思っております。また、6月ころにはマイムーブにも1勝4敗くらいでは勝たせてもらってたんですが、最近まったく勝てなくなりました。マイムーブも強くなってるんでしょうね。まったりゆうちゃんは、お互い時々しか参戦せず、かつ時期がずれてたのか、SHUQIの方とはどうやら今回はじめてだったようですね。いちおう4勝1敗なので相性はよいようですが。ところでSHUQIって何なんでしょう。"QI"というあたりは、中国系?シューチー?それとも何かの頭文字か。

1.7倍高速化はソフトではなかなかできないと思うんですが、それでも相対的に弱くなるってことは、多少の高速化よりパラメタ調整の方が強さには効く、ってことなんでしょうかね。だとするとまずそちらをやるべきなのかも。
#…でも高速化の方がおもしろいんだよな(ぼそ)

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