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初リア将

昨年末くらいに勤め先の会社のけっこう偉い人で将棋好きの人とコン将の話をする機会がありまして。その時その方から「いちどうち(会社)の将棋部にも来てよ」と言われてまして、大会やフォーラムの準備でずっと忙しかったのですが一段落したので、お邪魔しに行ってみました。

昔はまあ私自身も将棋指しましたが、コン将を始めてからは専らコンピュータを強くする方が重要で、自分が指そうという気はあまりしません。なので、FPGAボードを持っていってAリーグと対戦してもらってきました。Aリーグが人間とやるのは、私が2、3回お遊びでやったことがあるのと、floodgateで人間の参加者とあたったこともありましたが、それ以外はほぼはじめて。リアルの対戦初挑戦です。

4局やりました。相手は1局ごとに別の方。最初は人間と同じく将棋盤で私が指し、相手の指し手を私がPCに入れてました。時間は15分、切れたら1手30秒。ところが手入力にけっこう時間がかかり、あっという間に秒読みになり、ちょっと長考したら切れて負けてしまいました。ただこれではつまらないので参考ということで指し継いでもらい、その参考結果ではいちおう勝ち。序盤は大駒を押さえこまれてと金を作られ、必敗の形勢でしたが、コン将得意の終盤でじりじり追い上げて逆転してました。相手の方は24で1300~1400くらいだそう。

あと3局は1勝2敗。2局めからは対局時計はなしで、相手に直接PCを操作してもらいました。ローカルでshogi-serverを動かして、KShogiでTCPIP対あなた、で動作。2敗の相手のうち1人は24で2千何百くらい(<-よく聞き取れなかったが、たしか2400と言ったような…)、もう1人はその2千何百の人と互角以上とのこと。1勝の相手は、「道場で免状は四段もらったけど、実力は初段あるかないかくらい」とのこと。けんそんもあるのかもしれませんがいちおう信じるとすると、Aリーグがfloodgateの診断で24で1800くらい、二段相当、というのはけっこう合ってるかもしれません。

生で人間と対戦を見てて思ったのは、普通の人間の将棋指しから見るとまだまだ変なところいっぱいあるなぁ、ということ。私は見慣れてるので、コン将らしい変な手を見ても「あ、またやってるよ…えーと、評価関数がああなってるから、こっちよりこっちの方が優勢と思ってるんだろうなぁ。しょーがないなぁ…」くらいですぐ納得してしまうんですが、人間の人(?)ってめちゃくちゃ驚いたりするんですよね。「え!?何で!?」みたいな反応をされて、「いや、えーと、コンピュータ将棋の特徴で…」とかしどろもどろで説明したりしてました。幸い2敗の相手は2人ともきれいに詰ませてくれましたが、これで必至かけられて王手ラッシュなんかやられた日には、弁明が大変なところでした^^; 人間と対戦するだけなら24とかでできるわけですが(やったことないけど)、やっぱ目の前にいるのとネットとではちょっと違います。

「前コンピュータ将棋がアマ竜王戦とか出てましたよね。最近は出ないんですか?」とか聞かれましたが、私もわかりません。最近は出ないんですか?教えて、さわやかなエロい人。

ちなみに、もしかしてハード設計やってる人が将棋部にいたりして、引きずりこめないかなぁ、などとちらっと思ってたんですが、残念ながらデジタルの回路設計者は将棋部にいらっしゃいませんでした。

しかし、久しぶりに生の対局してるのを見ると、ちょっと指してみたくなったりもしますね。でも自分が対局してる暇があったら設計なりコーディングなりしなきゃ、とか思ってしまうんですが。定跡とかもほとんど忘れてるんで勉強してる暇ないし。

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