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前回の私のリプライから4日たった10/25、以下の返事が来ました。また全文ですが、Rさんの所属と名前だけ伏せています。

-------- 2011/10/25 連盟からのメール ここから --------
伊藤英紀様 (Cc:北島理事)

日本将棋連盟***部のRと申します。
いつもお世話になっております。

1月14日に「ボンクラーズ」が米長永世棋聖と対戦する際の条件を
北島理事から送らせて頂きました。対するお返事を頂きましてあり
がとうございました。私なりの見解を述べさせて頂きます。

対局については委員会決定は絶対ですが、両対局者の意思を確認し
双方納得することが最善です。伊藤さんからの申し出は承りました。

開発者としては当然の主張であり、早速明日の役員会で再度検討を
しまして、対局相手である米長永世棋聖にも事情を説明しまして、
条件がすべて受け入れられるかどうか結論を出します。

今までのメールのやりとりは全て水面下の交渉であり、両対局者に
気持ち良く戦ってもらうのが我々の仕事です。
交渉が決裂したり、どうしても承知出来ないということならばとも
かく、現時点は「話し合い中」です。
ドワンゴ社の川上会長、中央公論新社の小林社長に働き掛け等々は、
全てがご破算になった時点で行って下さい。両社とも日本将棋連盟
の大事なスポンサーであり理解者です。
今後は委員の人たちに見せられないような文章は書かないと約束を
して下さい。

「全て無条件で対局したい」との希望について、委員会が今週中に
伊藤さんの意を汲んで鋭意努力されることと思います。

結論が出ましたら改めてご連絡をさせて頂きますので、もうしばら
くお待ち下さい。

以上、宜しくお願い申し上げます。

-------- 2011/10/25 連盟からのメール ここまで --------

せっかくメールいただいたんですが、いくつか意味のわからない点があり、なかなか理解できなくて苦しみました。

・「委員会決定は絶対」 
ん?これはどっから出てきたんだろう。委員会てのを連盟側で作ったことは聞いてたけど、こっちはそれを認めるとも従うとも一言も言ってないんだけど。

・「交渉が決裂」「どうしても承知出来ない」「全てがご破算になった時点で」
なんでそんな話が出てくるのかなあ?こっちは別にかまわないし、「私としてはOK」とはっきり書いてるんだけど、どうしてこれが決裂に結びつくんだろう。

・「委員の人たちに見せられないような文章」 
ってどこのことだろう?きわめて当然のことしか書いてないはずだけど。まったく思い当たる節がない。

・「『全て無条件で対局したい』との希望」 
???こちらのメールのどこにそんなことが書いてあるんだ…

という感じで、うーん言葉が通じないと話がしづらいなあ…という印象を持ちました。

この返事はRさんからですが、やはり彼は連盟の職員であり、立場としてはまず連盟側から考えること、また指揮系統上谷川理事や北島理事から言われると逆らえないだろうことは容易に想像がついたので、Rさんがどうこうとは思いませんでした。まあこういうふうに書かざるをえなかったのでしょう。むしろ彼も立場的に大変だな、と同情していたくらいです。

あと現在との比較でいうと、この時点では連盟側からのマシン制限要求を、彼ら自身が「隠すべきこと」と思っていたことがうかがえます。今(第3回)は白昼堂々とマシン制限を、「要求」ですらなく、最初から決定事項、それ以外の条件ではやらない、とまで明記しているわけで、この時点からの状況変化は大きいものがあるなと改めて実感します。これも、コンピュータ将棋の強さが認められたからこそこうなっているわけで、開発者の一人としてはある意味喜ばしいなと思っています。

ところで、こういうやりとりをメールでしている一方で、ブログではこんなことを書いています:

人間対戦録(2) 黒い霧疑惑?

これは2011/10/24の記事。私が前回のリプライを返した後、上のRさんメールをもらう前ですね。当時からこのブログ読んでくださってる方もいらっしゃるかと思いますが、そういう方にとっては当時読んだのと、今読むのとでおそらく印象はかなり違うんじゃないかと思います。

それはつまり、私が現場で経験してきた電王戦と、みなさんがメディアを通じて知っている電王戦とでは、かなり異なるものかもしれない、ということでもあります。

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電王戦記録」カテゴリの記事

コメント

連盟からのメール、私にもさっぱり理解できません。

でもまあ、連盟がヒエラルキーである事は改めてよくわかります。

名人とか先生とか言われ続ければどこかで感覚が一般人からはずれていくのでしょうか?


それにしても「日本語ではありますが、内容が通じない。」のは困りますね。

これでは先が思いやられます。

外国語でも「意味が通じる。」方がいいですね。


まあそれはそれとして、どうぞよいお年をお迎えください。

伊藤さんの怒り(呆れ?)ゲージが徐々に貯まるのが
分かる気がします。
今回、話し合いすら拒否した事で爆発したんですね。

ブログ、興味深く拝見しております。

今回のRさんの文ですが、何度読んでも意味不明です。
以前女流独立問題の際、連盟のHPに突っ込みどころ満載の駄文が掲載されていましたが、
これは突っ込む場所さえわかりません。

ここからは私の想像です。
前回の伊藤さんのメールの中の「米長先生に駒をおとす」とか「目隠し将棋をする」「コンピューターをわざと弱くする」などの表現に、頭から湯気をたてて怒り、その湯気が冷めきらぬまま、(冷静な思考ができないまま)書いた(書かされた)ものではないでしょうか。
伊藤さんの本意をくみとらず、これをみたとたんプッツン。
俺たち激怒してるんだぞ、と言いたいのに言えないもどかしさ。
表現力のつたなさ。
もしかしたら某トップにRさんが怒鳴り倒され、それをかいつまんで作った作文か。
どなたか読解力(妄想力?)のある方、是非ご教示下さい。

ここ最近のメール掲載はどういう意図でされてるのかわからないのですが、連盟側、特にその担当の方が棋士がソフトに負けることについて不安に思っているというのはわかりますね。

伊藤さんは頭が良いので、状況を正確に理解して、棋士が負けても大丈夫と考え、また実際大丈夫だったのでしょうが、
世の中、そのような状況を正確に理解予測できる人ばかりでなく、不安の中で神経が敏感になる人の方が多いのだと思います。
特に何かを失うかもしれない側にとってその不安は大きいものでしょう。

そのような場合、頭の良い人の方が、常に、理解できない人たちの不安に、より配慮すべきだとは言いませんが、
その不安に思いをいたすことも、優れた人の宿命というべきじゃないでしょうか。

メールのやり取りを見るかぎり、もう少しその不安に配慮してあげてもよかったのではと思いました。
論理的に正しいからそれでいいというのは、たしかに楽ですが、世の中そんなに楽じゃないですし。

>・「委員の人たちに見せられないような文章」 
>ってどこのことだろう?きわめて当然のことしか書いてないはずだけど。まったく思い当たる節がない。

伊藤さんも人が悪いなぁ・・・コンピュータに対して、CPU制限をすることは駒落ちと一緒って言った点しかないじゃないですか・・・

勿論、「駒落ち」は例え話なんですけどね。あえて言うなら、持ち時間で表現した方が良かったかもしれませんね。レーティングで300違うなら駒落ち同然と言う考えもあるかもしれませんが。

あれっ!
「ルール決定委員会」で決定するはずだったのが、
「役員会」で再度検討をしまして、結論を出します。
になってますね。
間違いないですか?

絶対的とされるものに寄りかかって物事が作られていくとして、
それが揺らいだときの動揺は激しく見境ない行動なども生まれ。
歴史をみてもそう。
将棋が最も強いのはプロ棋士、という軸が揺らいだとき。。
ドワンゴの川上さんが言われている様に、将棋界のみならず、
今後様々な知的活動においてテーマになってくる問題ですかねー。

「スポンサーへの働きかけはご破算になってから」の後に「見せられないような文章」と続くということは、伊藤さんの文章を「こちらの要求を呑まなければスポンサーにチクるぞ」というような脅しと解釈したんでしょうかね。しかし元名人とはいえ引退して随分経つ棋士が負けることをそこまで恐れるのはちょっとよく分かりませんね。負けてもどうってことがないように引退棋士で様子見をしたと思っていたのですが。

伊藤さんの文章にはある種の痛快さがありますよね。
初代電王にふさわしいキャラクターですw
もし第4回、第5回でタイトルホルダーが出場した場合、電王側のラスボスとして出場してほしいですね。空前の盛り上がりとなるでしょうw

別件ですがひとこと。

今日、船江ツツカナ戦がありましたが、これほど面白くない将棋は、今まで見たことも聞いたこともありません。勝ち手順の披露だからしらけるだろうとは予想していましたが、これほど興をそがれるものとは思っておりませんでした。多くの将棋ファンが落胆したと思います。会場の空気もしらけきっていました。第二回のときの船江ツツカナ戦とはおおちがいです。

第三回電王戦は、これと同様の「披露宴」になるわけです。伊藤さんがさっさと逃げてしまったわけがよくわかりました。

別件ですがひとこと♯。

今日、船江ツツカナ戦がありましたが、TVCMにもかかわらず、来場者数は
16万程度、同時にやっていたオンラインゲームの半分以下でした。
(将棋が早く終わったせいもありますが)
世間は長くは騙せない。天網恢恢疎にして漏らさず。
伊藤さんは、ご自身の信じることをされたらよいと思います。
それが、ひいては、連盟のためでもあり、初めに述べられたように
囲碁への教訓になると考えます。

伊藤さんのブログからやり取りを読む限りでは、立場上仕方のないこともあるんでしょうが、連盟側が電王戦に負けないように条件を作ってその中でコンピューター将棋と戦いたい
という勝つことありきで、ガチンコ勝負を避けているような気がしてなりませんね。
これでは面白味が減じてしまうのも仕方ないです。

伊藤さん。今日の船江=ツツカナ戦の感想です。

船江ツツカナ戦は興ざめするもので、前回のときのような熱気はまったくありませんでした。主催者にとっても船江さんにとっても、やらないほうがよかったと思えるような内容です。船江さんは前半、ほとんど時間をつかっていません。後半は多少考えているそぶりを見せていましたが、本気でないのは見ていてわかります。前回の船江さんの死闘ぶりを、私たちは覚えていますから。おそらく次にツツカナがどう指すかを、今回は事前の「研究」によってほとんど知っていたのでしょう。そういう人特有のおごりと緊張感の欠如が、船江さんの顔にあぶらのように浮き出ていました。

主催者側は大みそかのリベンジと銘打ってずいぶんと宣伝していたようですが、それでも来場者数は前回のときの三分の一にも及んでいません。事情をわかっている人は、はじめから見に来てさえいないのです。また来場した人でも、この対局が面白かったと感じている人がたくさんいるとはとても思えません。興行としては失敗に終わったのではないかと思います。

懸念するのは、今日の対局が第三回電王戦のありようがどういうものになるかを、明白に示してしまったことです。正直言って、今日と似たような展開になるのなら、あまり見たいとは思いません。そういう感想を持った人が、相当いるのではないかと思うのです。主催者の立場で考えるなら、今日の対局はやらないほうがよかった。こういう勝ち筋をなぞるだけの八百長戦が、どれほど人の感興を削ぐものであるか。今日の対局を見た人のほとんどが、同様の感想をもったであろうと考えるからです。

将棋連盟という組織は、自分たちがコンピュータ将棋より強いという虚偽の宣伝をするためなら、どんな手段でも平気で使うということがよくわかりました。将棋ファンのためなどと口では言っていますが、そんなことよりも自分たちの「ウソのプライド」のほうがずっと大切なのです。

しかし彼らのそういう地金が出てきたことは、面白いと言えるかもしれません。そこまで追いつめたのは、まちがいなく伊藤さんたちソフト開発者です。今回のごたごたによって、将棋指しは勝つためならどんな卑怯なことでもやる人たちだということ、所詮は人品良からぬばくち打ちの親戚にすぎないのだということが露呈したのは、たいへん結構なことではないかとも思うのです。

伊藤さんの言うように、彼らはもうなりふり構わなくなっています。第三回電王戦では、最低の淫売すら裸足で逃げ出すほど恥知らずなルールに守られた、五人の卑劣漢が鳴り物入りで登場してきます。船江さんの今日の演技はあまりほめられたものではありませんでしたが、その五人がどういう演技で「死闘」を演じて見せてくれるのか。第三回の見どころをあえて言うならば、そのあたりにあるのではないかと私は思っています。

長文で失礼しました。

私も別件ですが、リベンジマッチを観ました。やはりほぼ事前研究通りの発表会って感じでしたね。第3回では開発者側が持ち時間によって評価関数を変えるといったような様々な仕掛けを期待したいとこですが、実際はあんまりやってなさそうな気がしてきました。

連盟の意図するものから逸脱させて目をつけられるより、今後も続くであろう電王戦のことを考えたら良好な関係を築いておいた方が得策と判断したとしても無理はないですから。

でも開発者にとってのメリットなんてほとんどないに等しくデメリットの方が大きかったりするんですかね?共存共栄とか言って開発者が一方的に利用されてるだけに見えなくもない。

くろねこさん
興ざめ、には同意しますが、「将棋指しみんなが」ではないと、私は信じたいです。第3回の出場者5人も、あくまで私の推測ですがおそらく、ルールの詳細知らないで、ガチの勝負だと思って立候補したのではないでしょうか。彼らの志は、私としては賞賛したい気持ちでいます。ただ残念ながら連盟執行部がルール改変で台無しにしてしまいましたが。

私は今回の船江ツツカナ戦はとても楽しめました。ただ、最近の状況を見ているとやはり一度、"人類の代表"として羽生三冠が表舞台でコンピュータと戦わないと風通しが良くならない、と思いました。コンピュータと真剣勝負したい棋士から、いらぬ重圧・横槍を取り除くにはそれが最善のように思いますが、実現は極めて厳しいでしょうね。将棋ファンとしてもやはり羽生三冠にこそ戦ってほしい。
内館氏の一件は、連盟側の本音を彼女に代弁させるかのような姑息なやり口がひどいと思いました。批判するなら真っ正面から批判すればよいのにね。伊藤さん裁判がんばってください。

船江ツツカナ戦、私は十分楽しめたし、感動しましたよ。
(ちなみにニコ生アンケートは「とても良かった」が91%でした。)

船江先生が、禁酒してツツカナ対策に取り組んだこと、今回敗けられないことの重圧などなど、考え合わせれば人間として感動しないはずはないと思うのですが。

あれは研究発表会だと切って捨てる人は、それこそお前は人間の心を持っていないのか?コンピューターか?と言いたくなりますね。

そもそも、1億歩譲って”研究発表”だとして、それにしっかり勝ち切るのがどれだけ大変かは、少しでも将棋をやっている人間にならわかるはずです。
序盤の時間使わなかったのだって、終盤に時間を残しておいた方がいいという対ソフトの戦術だと考えられます。
(ほんとうに研究発表会であれば、普通に時間をかけてしれっと勝つことだってできたはずですよね)

それにプロ棋士が一度負けたソフトを研究して勝負したらどうなるのか?という興味は十分満たされたと思います。

たしかに第3回電王戦が今回の延長線上に近いものになる可能性もあります。(手選択にランダム要素が加わっているとはいえ)
でもそうしたら第4回でまたルールを変えればいいだけの話でしょう。
そして気に入らなければ見なければいいんです。

それでも「ぼくのかんがえるでんおうせん」がやりたければ自分のお金をだしてやればいいんじゃないでしょうか?

伊藤さん。くろねこです。

どうも言葉がすぎたかも知れません。五人の男は個々にみれば、それなりに好漢なのかもしれません。ただ残念なのは、どうして真剣勝負を望む者がひとりもいないのかということなのです。連盟のつくったルールはソフト開発者に対する貸し出しの強制と更新の不可、そしてハードの制限です。ソフト開発者はソフトを貸し出して、その後一切更新することはできません。

しかしプロ棋士側には、いかなる強制も制限もありません。ソフト借り受けと「研究」はまったく強制されていません。連盟がああいう愚劣なルールを定めたとしても、プロ棋士五人がすずやかな心根の男たちであれば、何の問題もありません。「必要ない。私は借りない」と言ってしまえば、それでおしまいだからです。

そういう宣言をひとりでもすれば、ほとんどの将棋ファンは大喜びだと思います。最新ではなく五か月前のソフトだという欠点はありますが、それは小さな問題です。初手合いのガチの真剣勝負。「どうして事前にちゃんと研究して、本番でバグの披露をしてくれないのか」と怒るファンや、ソフト開発者はあまりいないでしょう。バグの指摘など裏でいくらでもやればいいことです。本番でやることではありません。

その棋士は電王戦で唯一の真剣勝負をして、九分九厘敗れることになると思います。でもその日だけは、興行としてどれほど盛り上がることでしょうか。プロ棋士が負けてばかりでは盛り上がらないなどと言う棋士もいますが、とんだ思い上がりです。たとえ敗れても、将棋ファンは讃辞を惜しまないでしょう。そういう真剣勝負を望む男が、ひとりでも出てきてくれれば救われるのですが、五人の中にそういう好漢はひとりもいませんでした。これでは米長さんや谷川さんと、何も変わるところはありません。

五人の男は初めて電王戦に参加して、初めて将棋ソフトと対局するわけです。いわば初手合いです。初手合いの相手を五か月も自宅に借り切って、尻の穴まで調べ抜いてから対戦する。それが勝負師といえるのでしょうか。将棋を飯の種にしている男たちに、初手合いの相手とふつうに真っ向勝負をしてほしいと望むこと。それがそんなに無茶な注文とは思えません。そういう将棋ファンの最低限の希望すら、五人の男たちは一顧だにしていないのです。

電王戦参加を名のり出たほどの男たちに、そういう潔さがなかったことが残念でなりません。真剣勝負のつもりで名のり出たのならば、「ソフト借りない宣言」をすることくらい簡単なはずです。それをせず、結局は五か月にも及ぶ長い「自分探し」ならぬ「バグ探し」の旅に出る。あの五人はそういう男たちなのです。

またも長文で失礼しました。


くろねこって人、何言ってるんだよ。
バグっていうのは、ソフトが固まったり、2歩を指してしまったりすることで、ある局面で変な手を指したり、ある局面で同じ手しか指さないのはバグとは言わないんだよ。

まあ、ルールは不公平だけど、ソフトはPCの速度が2倍になれば、持ち時間が2倍になったも同然だし、1日制の持ち時間ではどうしても人間が不利な条件になるので、今回のルールが妥当かどうかは別にして、何か制限があってもいいと思う。
仮に事前研究がなくても、人間が勝つとしたら、ソフトの無理攻めをとがめるパターンは生じやすいわけで、私は開発者の方々にはそうならないように、終盤に比べて、序中盤が弱いアンバランスさを無くすように、電王戦を通じて努力してほしいですね。

勝負という観点では、人間側がそれぞれの見方で勝手に盛り上がればいいわけで、開発という観点からすれば、ソフトの穴を見つけてもらい、より完璧なアルゴリウムを見つける場として、電王戦を活用すればいいと思います。
そうすれば、自ずとどんな条件でも、人間側(プロ棋士側)が勝てなくなる時代が必ず来るはずです。
とりあえず、今は人間とソフトが互角に勝負できる条件で、興行として盛り上がればいいと思います。

おおみそかの再戦にしても、事前研究したから、結果的に大差になったというよりも、難しい局面で水平性効果の手数の伸ばすだけの手をソフトが指し続ける流れになってしまったという点で、ソフトが改善すれば、事前研究とか関係なしに、いい勝負ができると思います。
まあ、1回の勝敗を重視する開発者がいるのなら、今回のルールに不満があるのは当然かもしれませんが、長期的に見たら、いずれプロ棋士でも歯が立たなくなると思うので、人間側の最後の抵抗だと思って、ゆったり構えていればいいのではないでしょうか。

「貸し出して、ソフトの穴をつくような将棋になると、
興行的に面白くない将棋になるのでやめた方がいいと思う」

という以前された伊藤さんのご指摘は本当に正しかったですね。
今回のリベンジマッチで実感しました。

第三回電王戦もやる前に対局者は勝率何割位とか、
このパターンは勝ちとか負けとかわかっているわけですから、
しらけます。

事前貸出の強制(+その後の更新不可)は本当に最悪の条件だと
思います。棋士(連盟側)は正々堂々とやりなさい、と言いたいです。

連盟が共存共栄を考えていない、という真実が露呈してきました。
「あなた達(コンピュータ)とはうち等が勝つ条件でしかやらないよ」
という意図ありありです。


第1回電王戦にスペック制限とかあったんですね
このブログを読むまで知りませんでした
たぶんほとんどの人は電王戦のスペック制限は第三回からと思ってるんじゃないでしょうか
おまけに将棋連盟がスペック制限の事実を隠蔽しようとしていたなんてショックです
もう日本将棋連盟は日本卑怯者連盟に改名したほうがいいと思います

私は電王戦が今後も続くであろうと言いましたが、続いてもあと数回といったところでしょうか。第3回のようなルールで勝負の本質を誤魔化し先延ばしを図ったとしてもいずれ飽きられるのは時間の問題でしょうから。

「人間とコンピューター将棋はどちらが強いのか?」という図式から「コンピューター将棋に勝てる人間は現れるのか?」という図式に変わってイベントが続いていく可能性はあり得ますが、そういう過程の中で第3回のルールなら話は分かるんですけどね。今回は順番が違うだろうと。

私も戦うプロ棋士自身が今回のルールを望んでいた訳ではないと信じたいですね。連盟がガチでいく路線を執っていればプロ棋士も迷わずそれに従ったでしょうから。

面白い、つまらないは人それぞれだと思いますが、事前貸出ありを卑怯だの逃げてるだのはちょっとよく分かりません。仮にツツカナと同じ能力を持つ人間の棋士がいたとしたら、事前研究で対策されてしまう「彼」はろくな成績を残せないでしょう。そこまで含めて「強さ」だと思いますが。
そりゃ互いに事前研究なしのほうが面白いかもしれませんが、ソフトの進歩に人間がついていけるわけがないので、それで「良い勝負になる(ソフトが抜く)」瞬間は一度しかありません。それはもう昨年終わってしまったわけで、そうした「良い勝負」を二度、三度と望むのはないものねだりのように思います。

あけましておめでとうございます。

今年もご活躍を期待しております。


で、船江リベンジマッチ。

正直、私にとってはあまり面白いものではありませんでした。


「面白い。面白くない。」はその人の感性の問題ですよね。

まあ「好き嫌い。」といってもいいでしょうか。

それで、「研究発表みたいだったから(私には)面白くなかった」と言った人に「それこそお前は人間の心を持っていないのか?コンピューターか?と言いたくなりますね。」と思っている内はセーフです。

でもそれを口に出して相手を非難すると問題はややこしくなりますね。

ましてや、「出版物にして世間に問う」などというのはもってのほか、とこうなりますか。

それではなにやら今回のケースと似た事態に発展しそうです。

・・・・

正月2日。

伊藤さん、明けましておめでとうございます。

昨年はコンピュータ将棋がプロの将棋指しを圧倒するという記念すべき年でしたが、今年は将棋指したちが、昨年以上の悪あがきを見せてくれる面白い年になりそうです。

昨年四月、塚田さんはつまらない入玉戦をやって男を下げましたが、大みそかには船江さんが「研究発表」をやって、もっと男を下げました。
電王戦でせっかく名前を憶えてもらえたのに、まずいことをしましたね。

あれは「ココセ」ですからね。はじめから終局まで、後手の指し手は全部「ココセ」。
「ココセ」ならさすがに勝てるでしょう。
それでリベンジと胸を張られても、観客はしらけるばかり。

三月十五日からは、五週連続で「ココセ」が見られます。楽しみに待ちましょう。

連盟のメール。確かに意味不明ですね。
ただ・「委員の人たちに見せられないような文章」 というのはほかの方が指摘しているとおりだと思います。伊藤さんの主張はもっともですが、正直に言うと、少しマイルドな表現をされたほうがよかったのではないかなぁという気がしています。若干挑発気味ではないかという気がしました。
無条件というのは2800Wのブレード6枚のことか、4000Wのことか、どっちかのように自分には思えましたが、よくわかりませんね。

電王戦について、多くの方がコメントをされているので私も特に先日のリベンジマッチについて思ったことを書かせていただけたらなと思います。ほかの方と違い船江五段をフォローするような内容になりますが。
第三回電王戦については、ソフトの事前提供、ソフトのヴァージョンの変更禁止というのは、私もいくらなんでも制限かけすぎだよね。という気がしていますが
先日のリベンジマッチについては、事前研究とおりだとは思いませんでした。結果的に途中で手を変えたのはツツカナのほうで、船江五段のいうとおりであれば、予想していた展開とは違ったとのことですから。わざわざそこで嘘をつく必要もないでしょうし、私が見た限りでは少なくとも途中からは真剣勝負だったと思います。序盤で時間を使わなかったのは前回の反省と前回と同じ展開だったからでしょう。途中からはかなり時間を使って考えていたと思います。局後の感想戦を聞く限りでは、相当な緻密で深い読みをしていて、ちゃんとその場で戦って勝ったのだなという印象を受けました。
もっとも、第2回電王戦ですでに1度負けていますし、最初に敗北したときよりもずいぶんとツツカナと向き合っている時間も長くなったわけですから、ツツカナの特性は前よりは深い理解をしていたと思いますが。

あとはハードのことも一点いいでしょうか。ハードウェアの制限というのは、私はあってしかるべきだとかんがえます。
それは連盟側の都合(前回の電王戦でクラスタはやばいと連盟も思ったはず)ももちろんあるのでしょうけれど、それ以上にソフト側にとって平等であるということが大きいと思います。
第2回電王戦では、東大のGPSチームが数百台のクラスタだったのに対して、ツツカナは1台(それも一丸さんのPCが運送途中で壊れたということで、急遽代替機を使った)であったと。これはいくらなんでも不平等ではないかとそのとき思いました。
共通ハードなら、ハードのごり押しは利かなくなり、純粋なソフトウェアの勝負ができます。
私の思う電王戦の理想は

統一ハード有
ソフト貸出し有(ただし開発者が了承した場合)
直前まで開発OK

だと思います。

私も今回のリベンジマッチはコンピュータ将棋ファンの立場からすると興醒め的な印象は持ちました。

ただし、棋譜の内容としては前回よりもよかったのだと思います(どっちも明確なミスはしてませんから)

船江さんの立場からすれば、先にルールがあり「受けるか受けないか」と言われたら、受けるしかありませんし、受ける以上負けられないし、手番や定跡DBの変更がないことが事前から分かってるなら、あぁならざる終えないですからねぇ・・・

ドラえもんの道具の「ハジメテン」が欲しかったなと思える1局でした。

あっ、あまりにも、ひどい誤字がありました。
失礼しました。

アルゴリウム→アルゴリズム
水平性効果→水平線効果

それにしても、連盟を批判するならともかく、与えられた条件でベストを尽くしているプロ棋士を批判する人は、ひどいね。
それに、ココセなどと言っている人は、将棋を知らない人ですね。
序盤は確かに、研究の範囲内の展開でしたが、中終盤は難しい局面が続いていたのに、それを楽しめないのは、単に観る側の問題でしょう。

伊藤さんが思われている以上に連盟はダメージを受けていると思います。
リベンジ戦は、人間勝利だバンザイなのですが
テレビCMにもかかわらず、来場が少ない
ドワンゴも連盟もガッカリの盛り下がり?
それは、伊藤さんのブログの影響が大きいと思います。

伊藤さんの怒りは、今までのブログ以外にも理由があるのでしょう。
ただ、懲罰的な意味なら、相応のダメージは与えています。
掲示板でも、連盟への不信はさらに強まった。
工作してもカバーできない。多くのファンが伊藤さんを支持しています。

名誉毀損は、苦労の割りに得られるものが少は常ですので
どこかで、伊藤さんが許す必要がでてくるのでしょう。
世間は目蔵ではありません、長くは騙せない。
連盟は勝つためには工作もする。非があっても謝罪はしない。
それを、世間は、「ああ、やっぱりな。」と思うわけです。
そのことで、伊藤さんの目的のかなりの部分は達成できている。

連盟は、気がついていなくても、効いてる効いてるw なのです。
電王戦の継続は、かなり難しいと思います。
少し軽いかな?と思うところで妥協されてもよいかもしれません。
踏み込み、機を見て譲る。ご承知でしょうが、偉そうしてみました(笑)。
頭のいい人は、そうでない人間と、長くは関わらないほうがいいのです。

そういえば 米長さんが記者会見かなにかで、「コンピュータ側は何台でもコンピュータを繋いでもいい、という条件でやりました」と言ってましたよね。
あれを聞いたとき、なんて正々堂々としているんだろう と思ったものですが、デタラメもいいところだったんですね...

結論から言って、伊藤さんが正しいと思います。

ただ、連盟側が抱いてる危機感と、連盟側のいう共存共栄の意味が多分伊藤さんとの間で齟齬が生じているのではないかと感じました。

簡単な例を出すと、誰もが気軽にプロより強いソフトと対局できるならプロとの指導対局を望む声はガクッと減る、とか。
いうなればプロはソフトより強くなければいけない、そう思われなければいけない、という思想が連盟側にはあったのではないかと思いました。つまるところ、当該催しに限らずその後のプロ棋士の仕事の影響も鑑みたというか。

そう考えてみると、共存共栄の言葉の意味合いも多少はかわってきたりもしませんか。

しっかし、このメールのやり取り、ファン・スポンサーに対する詐欺行為の談合と取られかねないレベルのすごいやり取りのような気がするのですが、公開して大丈夫なのでしょうか?

 いつも楽しく興味深く読ませていただいています。
 コンピュータがプロ棋士を凌駕するのはそう遠いことではないと私も思っているのですが、将棋好きの小学生に言われました。
 「 コンピュータ側も人間と同じように見て判断して駒を持って指すようになったらすごいのにね。」
 電脳戦は、ソフト対棋士であって、ロボット対棋士ではないのですが、仮に小学生が言うようにすべてコンピュータで「将棋を指す」ことをコントロールするとしたら、あと何年くらいかかるものなのでしょうか。
 

↑多分それは今の技術でも簡単に出来るので、100億くらいあれば1年かかからずに出来るはず。

当初、通り過ぎる予定でしたので、こんな変なハンドル名ですいません。

ブログ記事の感想ですが、確かに連盟からのメールは思い込みが強いし、上から目線のところが気にはなりますが、「日本語でおk」と言うほどの話が通じない内容ではないと思います。

まず、「委員会決定は絶対」がどこから来てるかは、返信して聞けば済むだけの話です。

「交渉が決裂」などは、仮定の話なので、別にどこから来てるかは問題ではないでしょう。
「地球が崩壊しない限り、私はこの作業を止めません」という文は、地球が崩壊するという主張をしていなくても成り立つ論理的な文です。

「委員の人たちに見せられないような文章」は、別のブログコメントで述べられているとおりですね。
「当然のことを書いた文章」=「委員の人に見せられる文章」とは限りませんよ。
もっとも、「約束をして下さい」などと連盟が言う権利があるかは、大いに疑問ですけどねw

「『全て無条件で対局したい』との希望」については、確かにそのようなことは言っていませんが、「コンピュータ側は持てる最大の力を発揮するような構成の方が」と述べていますよね。
文章全体を見れば、そのような主張にはならないという正論はなしですよw
すべての人間が、論理的に文章を受け取れる、あるいは受け取るべきだと思うのは間違いです。
まあ、程度問題ではありますが、この程度の誤解なら、もう1度念を押して、自分の主張を伝えられるように文章表現の工夫をする余地はあると思います。
「強く反対はしない」だって、「弱くは反対してる」と捉えられかねませんから。

ただし、その後のメールのやり取りなどの展開が分からないので、こうやって小出ししている以上は、このような感想になってしまいます。
もしかして、努力しても埋められないような大きな問題があったのかもしれませんね。

私自身も、連盟に対する不信感はありますが、プロ棋士や将棋は好きですので、伊藤さんのブログでの発言や提訴によって、連盟が是正されればと思います。
ただ、連盟のアンチが増えるだけの活動にはなってほしくないと思っていますので、連盟の批判をするにしても、安易な推測や想像はできるだけ避けてほしいですね。
まあ、全く想像を入れないで厳密に論じるというのは、人間は機械ではないので、無理でしょうけど。

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