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午前3時&9時の会議

対局は1/14で、前日にはセットアップしておく必要があったのですが、1/13は順位戦があったため、「セットアップは深夜1時頃からでないとできない」と事前に言われていました。F社のメンバー5名程は深夜0時に将棋会館に集合し、地下の会議室で待機します。

マシンも前日に将棋会館に届いていて、この地下会議室に置いてあります。全局終了の連絡が入ると、マシンやケーブルを4階の対局室・サーバ室へ運び、ケーブルをつなぎ、記録係用や検討室用のモニタを配置。実際にサーバに電源を入れて動作確認します。あと、NHKが事前準備のところから取材したいというので来ていて、セットアップの様子を録画していました。始めたのがたしか1時頃で、1時間強かかっていたでしょうか。

午前2時半くらいだったか、私自身の作業が一段落すると、ドワンゴのDさんと話をします。Dさんもディレクターとしてセットアップには立ち会いに来ていました。他の人にはこの件一切言ってないので、誰も来そうにない2階の隅に行って立ち話。

事前のメールのやりとりでこちらの主張が十分伝わっていなかったようなので、より明確に伝えます。「団体戦だから今後はボンクラーズは出さない、というのは連盟に撤回してもらってください。撤回されないなら、今日の対局はできません」するとDさんも、うやむやのままでは通らないと悟ったのでしょう、「Rさんを呼んで話してみましょう」ということになります。Rさんも連盟側の担当として準備に立ち会っています。別の会議室に行って、Rさん、Dさんと3人で会議。

Rさんにはこの話は初耳なので、こちらの主張を伝えます。趣旨は理解してもらいましたが、Rさんの権限で決められる話でないことはこちらも知っています。で、「朝、対局前に谷川専務理事と話し合ってもらえるようにします」となりました。この場ではこれ以上は望めないので、いったん解散となります。午前3時は過ぎてたと思います、4時近かったでしょうか。電車動いてないので、Dさんが車で来ていたので、彼の車に乗せてもらって新宿のホテルへ帰ります。でも10時対局開始なので、あまり寝る時間もありません。

なおこのときの話し合いで、Rさんは「私もなんで急に団体戦てことになったのかよくわからないんですよ…」と漏らしてまして、「団体戦」にしたのは米長・谷川・北島の三氏のみで決めたと思われます。

ほとんど寝る間もなく、8時にまた将棋会館へ。セットアップは昨晩終わっているので軽く再確認程度です。時間うろ覚えであまり正確でないかもしれませんが、たしか9時少し前くらい、Rさんから「谷川さんが来たので打合せしましょう」と小声で言われ、セットアップはF社の人たちに任せて会議室へ行きます。

以下、会議の様子を記述します。書き留めたわけでも録音したわけでもないので私の記憶に基づくもので、細かい言い回し等は正確でない部分もあるかもしれませんが、内容については間違いないはずです。

会議の出席者は、谷川専務理事、北島理事、Rさん、CSAの小谷副会長(電王戦委員会メンバーで、対局の立ち会い人)、あとドワンゴDさんと私、だったと思います。谷川、北島、小谷の三氏はこの話知らないので、改めて説明します。「私(伊藤)は、電王戦の参加依頼を受けるにあたって、それが団体戦の一部である、今回参加したことで今後参加する権利がなくなる、ということは聞かされていません。その条件は私としては受け入れられませんので、『ボンクラーズは今後電王戦に参加できない』という条件の撤回をお願いします。団体戦にするのなら、条件をあらかじめ明示したうえで、次回からにしてください」

これに対して谷川専務理事曰く、「将棋連盟としては、米長会長から発表があった通りにお願いしたいと考えています」

この発言により、やはり目的は「団体戦」ではなくボンクラーズ排除であることが明確になりました。また、谷川氏自身もそれに加担している(米長会長だけが独走していたわけではない)ことも判明しました。

……連盟の人はちょっと何言ってるのかわからないですね。人として最低だと思います。こういう人には二度と将棋に関わってほしくないです。

谷川氏とは直接会ったのは直前の年末のプレマッチの時がはじめてで、彼の人となり等はそれまで直接は知りませんでした。もちろん将棋ファンとして彼の姿は幾度となく目にしており、まあたぶん立派な人なだろうとは思っていて、実際私自身彼のファンでもあったわけです。それが少し前の電王戦0.1で、なんかちょっとおかしな話に彼も絡んでいるらしい、となってきた。といっても直接谷川氏名義でとんちんかんな回答が来たりしたことはそれまでなかったので、ひょっとしたら彼はまともなのかも、と多少期待していたのですが。まあ残念ながら、こういう人物であることが判明しました。

さて、とはいえこの返答も、当然想定していた範囲内です。前夜泊まった新宿のホテルで、会議がどのように進むか、いくつか可能性を考えてシミュレーションしていましたから、こう来る可能性ももちろん予想していました。で、用意していたとおり、こう言いました:

 「谷川先生、こう考えてみてください。どこかの新聞社が先生のところへ来て、こう言います:
  『先生、うちの新聞社で、今度新しい棋戦を作りました。先生も是非参加お願いします』
  で先生は参加を承諾します。ところがしばらくして、そこの新聞社からこう言われます:
  『実はこの棋戦に参加すると、5年間名人戦には参加できないんですよ。ですので、
  あと5年は名人挑戦は諦めてください』
 こう言われたら、先生ならどうお感じになりますか?私の今置かれてる立場は、まさに
 そういうことなんですよ」

さらに念押し:

 「あくまでこの条件が撤回いただけないということであれば、私としては米長さんとの対局よりも将来の名人との対局可能性の方が大切ですので、今日の対局は辞退せざるをえません」

これには反論できないと思ったのか、しばらく考えてましたがやがて谷川氏が「わかりました」と答えます。これで一応の目標は達成。

しかしこれ、少し考えると最初っから勝敗は見えてるわけです。電王戦は連盟にとっては金儲けのイベント。私はそれにボランティアで協力してる立場です。その状況でこちらが呑めないような条件を出しても、「じゃあ辞めます」となるのは目に見えている。対局取り止めになって困るのは連盟で、私は何も困らないのですから。

…というのがすぐわかりそうなものなのに、わからずに無茶な条件をつきつける。で反論されてあっさり玉砕する。この辺の連盟の行動様式は、ちょっと常人にはうかがい知れないものがあります。反論されたらこう言い返そう、とか何も考えなかったのか?? 盤上では我々を遥かに越える深い読みを見せるのに、盤外のこの体たらくはどういうことなのでしょう。全く謎です。

さて、まだこれだけでは油断できないので、第2回以降のソフト側チームは「恣意的でなく、客観的かつ公平な方法で選ぶ」ことも取り決めます。つまり、WCSCなり電王トーナメントなり、何らかの対戦の結果を基に選ぶ、ということです。でないと、好きなように選んだうえで「ボンクラーズも候補に入っていましたが、結果的に選ばれませんでした」とも言えるからです。

すると今度は北島氏から
「決定事項としてはそれでよいですが、対局前に米長会長の心を乱すようなことは避けたいので、発表は対局の後でよいですか」
と来ます。あれれー?どうして心が乱れるのかなー?団体戦にしたいだけなら別に何も問題ないんじゃないのー?(CV:高○み○み)とも一瞬思いましたがそれは置いといて。この反応もある程度予想していたので、
「それはもっともです。私としても、米長さんには最良の状態で対局していただきたい。ただ申し訳ありませんが、こちらも今までの経緯からして連盟さんの言うことをそのまま信じるわけにはいきません。ですので、これから先ほどの合意内容を紙に書き留めます。その内容を、対局後の記者会見で発表する、ということでよろしいですか?」
と聞きます。同意が得られたので、紙とペンを借りて私が草稿を作ります。これも事前シミュレーションで大体案を作ってあったので、5分もかからずに書きあげます。内容は要約すると
 ・第2回以降もボンクラーズの参加を制限しない
 ・第2回以降の出場ソフトは客観的かつ公平な方法で選ぶ
 ・以上の内容を対局後の記者会見で発表する
の3点。
多少の修正の後、連盟の谷川専務理事、ドワンゴDさん、あと私が署名。CSA小谷氏にもお願いしたのですが、彼いわく「CSAとして決定するには理事会の承認が必要なので、今ここでは署名できない」とのこと。彼は電王戦の立会人としてここにいるので、CSAうんぬんはちょっとよくわかりませんが、まあ連盟とドワンゴがいるからいいや、ということで、これで合意完了としました。この署名した紙は今も私が持っています。コピーをとって参加者全員にも配布。

会議が終わって、あわてて対局室へ戻ります。このときたしか9:45くらい。対局者が現れないのでどうしたのか、とちょっと問題になりはじめていたようでした。F社の人たちからも「どこ行ってたの!?セットアップ途中だったのに…」と言われましたが、「いや、ちょっと…」とごまかします。ちなみに米長さんはしばらく前から対局室に入っていたらしいのですが、私と谷川氏・北島氏が何やら会議しているというので、「何をやっているんだ」と会議室前まで来て、他の職員に止められた、という話も聞きました。まあ米長さんには聞かせられない話ですから。

この後サーバのセットアップを再開しましたが、ディスクのマウントがなぜかうまくいかず15分ほど遅れて対局開始。これは対局後の会見でバニラさんから「なんで遅れたんですか?」とつっこまれ、ディスクのマウントがどうたら、と答えたのですが、ディスク以前にそもそもセットアップ開始が遅れたのが以上の経緯だった、というわけです。ちなみに、対局が遅れたことで「ボンクラーズ側にペナルティ(遅れた時間の3倍差し引く)与えるべきじゃないのか」という話も出たそうですが、こういうわけなのでボンクラーズ側の責任ではないので、当然ペナルティは無しでした。

ここまでの話では「ボンクラーズ排除」は撤回されましたが、5対5という話はまだ出てきていません。対局後にもう1つ、いや2つか、会議があり、そこで出てきます。

ところで人づてに聞いたところでは、この話、連盟内の一部では「伊藤が電王戦を人質にとって無理を通した」と伝わっているんだそうです。で、「伊藤氏に関しては悪い噂を耳にしておりますが…」なんていう文言がまことしやかに流れていたとか。実態は上記の通り、連盟が無理を通そうとしたのを私にはねつけられた、ということなのですが。

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コメント

肝が見えた様な。
この日以前の伊藤さんの言動をチェックしてみます。
元々なのか大きく変わったのか。

伊藤さん、ほとんど眠っていませんね。

徹夜明けで対戦でしたか。

いやはや御苦労さまでした。

しかし連盟の対応というのは何とも高飛車なものですねえ。

確かに盤上の読みの深さには毎回驚かされますが、盤外の無茶を通そうとして玉砕する姿は本当に不思議ですね。

ブログ更新お疲れ様です、いつも楽しく拝見させていただいております
ちょっと私の理解力不足のせいでわからないのですが
前回ブログの
<なお発表の字面だけ見れば「本当に単に団体戦にしたかっただけで、ボンクラーズを排除する意図はなかったのでは?」という解釈もできるでしょうが、そうではなかったことはすぐ後に明らかになるので次回に書きます。>
の部分の、「明確なボンクラーズを排除する意図」が今回の谷川さんの発言によって、なぜ確定するのかがよくわからないので、もしよろしければ補足していただけないでしょうか?
今回の電王戦のハンデルールや、今まで逃げ回っていたせいでちょうどいい時期にコンピュータ対プロ棋士が行われなかった事などで、私も将棋連盟にはちょっと残念な気持ちをいだいています
伊藤さんははっきりと理論的に事実を言うので、一部の人から誤解を受ける事もあるかと思いますが、私は応援しています、頑張ってください
今後ともブログの更新楽しみにしています

●米長前会長の発表が1/5
●対局当日が1/14
それまでの9日間、将棋連盟とはこの件について何も連絡を取り合っていないんですよね

その理由は「ストレートに連盟に抗議しても無駄」となっています
1/14の抗議はストレートな抗議に見えますが、何で早いうちにこれを言わずに当日になって言ったのでしょうか?
これだと「米長戦直前のボイコット権と、対局直前の心理状態を最大限に突いた」と勘違いされてしまいますよ

「しかしこれ、少し考えると最初っから勝敗は見えてるわけです」
勝敗は見えているのに抗議しても無駄というのがわかりません
当日に紙約束を取らないと勝敗が見えないのでしょうか?

LPSAもどうかと思うけど、将棋連盟もちょっとねえ…。
純粋培養みたいな感じで棋士になったので、ある意味で非常に純粋なんですよね。

堂々と交渉して、素晴らしい成果を勝ち取られましたね。

>・第2回以降の出場ソフトは客観的かつ公平な方法で選ぶ

これがあってこそ後の電王戦に続くのですね。
電王戦の最初の出場者が伊藤さんで本当に良かったと、機材準備の面からこうした部分まで、あらゆる意味でつくづく思います。

> 盤上では我々を遥かに越える深い読みを見せるのに、
> 盤外のこの体たらくはどういうことなのでしょう。全く謎です。
謎でも何でもないです。彼らは対人の将棋が強いだけで、いわゆる頭がいいとは違うってことでしょ

そこまでするなら。
「団体戦」と発表された時点で、米長氏との対局を辞退してしまえば、それで済んだような気もしますね。

そこまでして米長氏との対局を実現する必要があったのか?という疑問は残ります。伊藤さんのご自由だとは思いますが。。。

第一回の条件について何か話すのであればまだ分かる。
だが、第二回以降の参加資格にまで口を出すのは明らかに間違い。
主催者には特定の開発者を排除する権限も当然ある。
それを当日の朝になって参加資格をねじ込んだのだから、
「伊藤が電王戦を人質にとって無理を通した」という主張は完全に正しい。
そんなまねしちゃ駄目だよ。第二回よく参加させてもらえたな。

伊藤さんのネタが入っている文章は、元ネタも良く分からなかったし苦手なのですが
今回の話でも全て普通の文章だと、重くて胸焼けがして読むのがきつかったかもしれません。
ネタに走って下さいとは言いませんけど、ネタにもそれなりに意味がある事が分かりました。

>・第2回以降の出場ソフトは客観的かつ公平な方法で選ぶ
伊藤さんの今回の交渉の一番の成果はこれですね。
これが第2回以降の電王戦のルールでなかったら、弱点の見つかった弱いソフトを連盟が
恣意的に選択することも可能ですし、ソフト開発者は全て連盟のご意見伺いをしなければ
電王戦に参加できない事になります。

真剣勝負のイベントとして第2回が続く事もなかったと思います。そう考えると
以降の電王戦ついて、ある程度の道筋が敷かれた事は本当に良かった。
しかし、また随分無理筋の話でしたね。伊藤さんが電王戦に出場する
ボンクラーズの開発者である以上、電王戦には伊藤さんの協力が不可欠なのですから
連盟が無理な要求をすることは出来ない立場である事は分かるはずですが。

連盟や、伊藤さんが辞退すれば良かったと言う人は、どういう将来像を描いてるのでしょうか。
羽生さんの言うようにテクノロジーの進歩は止まらないのですから、
仮に全てのソフト開発者がソフト開発を止めても、ハードの進歩が止まらない。
ノートPCやスマフォに惨敗する未来が直ぐそこまで来ているのに、電王戦にやる価値が無いと
本気で思ってるのでしょうか。

連盟?アホだよね。序盤、中盤、終盤、隙だらけだと思うよ。
でも、おいら容赦しないよ。

もし伊藤さんが第1回への参加を打診された時点で「第1回の参加者は第2回以降に参加できない」というルールを知っていれば参加しなかった。だからそのルールが撤回されなければ辞退する、というのは正当な主張だと思いました。
2014年4月 3日 (木) 18時55分さんの言う通り、確かに主催者側には出場ソフトを恣意的に選ぶ権利があります。実際、第1回では米長さんがボンクラーズを恣意的に選んだわけですし。しかし、連盟にボンクラーズ排除の意図があることを伊藤さんが知ってしまった以上、客観的かつ公平な方法で選ぶように伊藤さんが求めるのも正当だと思います。
連盟の側に立って考えるなら、そもそも1月5日に団体戦だとの発表をしなければ、第1回と同様に第2回以降も連盟が出場ソフトを選べたはずです。あるいは、恣意性を完全に排除してしまうと開発者が有名なトラブルメーカーだったり北朝鮮製だったりしても主催者が拒否できないのでショービジネスとしては問題だ、と主張することもできたと思いました。

 ボンクラーズが名人に勝つ、すべてはそのためだったと理解しました。しかし米長氏の「ファンが喜ぶかどうかが大事」といった「ファンが喜ぶ」ことに、名人が(ただの)パソコンに負けるというのは入ってなかったでしょう。開発者は、名人がすごいと思うから対戦させたいのでしょう。だから逆に、すごい、すばらしいと思ってもらわないといけなかった。連盟にも、世間にも。なのに、「ボンクラーズ」。何かの会見だったか、谷川さんが由来を「ボナンザ・クラスタ」といったときの伊藤様の反応と谷川さん表情が忘れられません。その時点でおかしな関係を感じました。

その1
× 伊藤が電王戦を人質にとって無理を通した
○ 連盟が無理を通そうとしたが、伊藤が電王戦を人質にとって伊藤の言い分を通した。

伊藤さんの要求は正当なものだし、ケンカすると決めた以上採用した手段も相手をねじ伏せるという点で正しいものだ。そして、「伊藤が電王戦を人質にとって」も伊藤さんによると事実だ。


その2
伊藤さんは、ルール上は名人への挑戦可能性は維持できた。しかし、もうポイント・オブ・ノーリターンはとっくに(12月頃に)通り過ぎているわけで、このケンカの実際上の意味は「ケンカして勝った」のみ。もし本当に伊藤氏が「名人への挑戦可能性は実際に維持できた」と考えているのなら、あんなにクレバーな伊藤氏にも読み抜けがあるんだなあ。

上のほうでも、名人への挑戦可能性は残ったと書いてる人がいますが、あなたが連盟の会長だったとして、本当にこの時点で伊藤さんを名人と対戦する場に出すと思うのかな。そんなイベントそもそもやらないでしょ


その3
組織人ならわかるはずなんだが、DさんやRさんも自分の判断でOKやNOを出せないように、この時点の専務理事も所詮会長の部下でしかない。部下が上司の決めた方針を、上司のOKを取らないで即断で対外的にひっくり返せるわけがないですね。この時点の専務理事の発言=専務理事の考え方そのもの、と考えて評価するのは勝手読みですね。

そして、現在の会長が内館をかばっているのはもちろん会長自身にほぼすべての責任がありますね。

将棋会館におけるボンクラーズのセットアップを読むと、完全にawayという感じがします。第三回の電王戦ではいろんな会場で対局があり、無駄なお金を使うだけなので連盟で十分だと思いましたが、会場も中立的な場所がいいのかもしれないと思いました。第二回の電王戦では、もっと開発者にとってやりやすい環境になっていたのかもしれませんが。

物事の達成にあたっては、
1) 内容の理解が正確かそうでないか(頭の良し悪し)
2) 手法が上手かそうでないか(別の分野の頭の良し悪し)
3) 態度が適切かそうでないか(これも別の分野の頭の良し悪し)
の3つとも大事だと思います。
頭がいい(勉強などが出来た)人は特にそうだけど、2) と 3) への意識が欠けることが多い様に思う。
今回の取り組み(名人との対戦実現)は難易度の高い仕事だったでしょうが、伊藤さん(側)が連盟より1枚も2枚も上手でなくてはならないタイプの案件。
金銭より、名誉の獲得・損失の方が大きい案件だったでしょうから、それを(将来的に)得る側が失う側より上手でないと進みっこない。

裁判は伊藤さんが勝たれると思いますが、その後はどうしますか。私としては再び電王戦で見てみたいのですが。

連盟が第2回で伊藤氏を排除しようとするのも連盟の自由
伊藤氏が第2回に出場する為に交渉するのも伊藤氏の自由

ただそれだけのこと

将棋連盟の人たちは将棋エンジン作っている人たちに対しての敬意が感じられませんね.自分たちの仕事を奪う憎きものたちという感じなんでしょうか.報道される範囲でしか知りませんが,囲碁のプロの人たちは,それに比べるとかなり紳士的で対応が大人のように感じられます.

団体戦は伊藤さんの立場からすれば到底承服できないことで、抗議は当然のことだと思いますが、読んだ印象と伊藤さんが主張していることには多少のギャップを感じます。

まず団体戦の目的がボンクラーズの排除にあるか、やはり不明です。団体戦として電王戦を続ければ米長会長が負けても痛みが少ないしより注目を集めて興行として成功しそうだ、次やるなら新しいカードの方が盛り上がるだろう、くらいは考えたかもしれません。むしろ連盟としては次回も伊藤さんとやる理由がありません。面倒な相手だと思われていたなら、なおさらでしょう。まだ本当の意味でボンクラーズを脅威だと感じていたわけではないと思います。

また谷川専務理事の立場では、米長会長の決定を簡単に覆すわけにはいきません。抗議に対して、まずは会長の決定に従いたいと主張するのは当然ではないでしょうか。この発言をもって今回の決定に谷川氏の意向も含まれている、そして何が何でもボンクラーズを排除する意図があると考える根拠にはならないと思います。

とはいえ連盟が伊藤さんの立場を全く鑑みない勝手な決定をしてることに変わりないですし伊藤さんが憤慨するのも当然でしょう。抗議は正当なものですし、結局は連盟も折れざるを得ないわけですが、それならばこそ対局の直前に申し立てなどしなくても良かったのではないでしょうか。伊藤さんが「このタイミングであれば断れるはずがない」と確信して動いたのは、不当なやり方をする連盟へのディフェンスであったと思いますが、連盟側が自分達の行為に無自覚であったとすればまさに青天の霹靂で、「伊藤が電王戦を人質にとって無理を通した」と認識したことでしょう。伊藤さんを敵に回したとすれば連盟の自業自得ですが、伊藤さんの奇襲こそが将来の両者のパートナーシップを困難にする決定的な契機になったのではないかと思います。

伊藤さんとやねうらさんが共同開発した場合の注目度想像すると笑けてくる。

ここの話がいちばん聞きたかったです。
やはり、伊藤さんが積極的に交渉してくれたのですね。
ありがとうございます。
おかげで楽しい電王戦がつづいています。

最後の会見を見て、やねうらおに伊藤さんと同じ匂いを感じて、
連盟が必要以上に警戒しちゃったんだろうなって思いました。

しかし、この一連の交渉での勝利は、ボンクラーズが名人と戦うという目標にプラスになってる気はしませんねぇ。戦術はよかったけど、戦略は間違えたんじゃないかと。相手も人間ですし。

名人との勝負が実現できないことを伊藤さんの過失にすることはできないでしょう。伊藤さんは5年間の出場停止を受け入れるか、連盟と交渉し撤回させるかを選ぶ立場でしかありません。連盟が伊藤氏の排除を考えたとすれば、結果はどうあれ名人との対戦は実現しません。私の考えでは名人が出てくることは最初からありません。第3回電王戦も連盟側の惨敗でしたが、谷川会長は上位と言い掛け中位以上の実力はあると言いなおして閉会式の言葉としてしました。そのことからも、かなり守りに入ってると見えますので、今後の電王戦は無いんじゃないかという見方が少なくありません。繰り返しになりますが、こういった姿勢の連盟側が名人を出場させるとは思えないですね。

米長氏の過去の言動が本当なら、ありえるのでは。

他の人もコメントしていますが、谷川さんは単に米長さんに逆らえない立場だったのでは?
だから「こういう人物であることが判明しました」とは断定できないと思います。
伊藤さんは「盤上では我々を遥かに越える深い読みを見せるのに」と述べていますが、谷川さんの対応が想定外のものだったとは限りません。
だからこそ「わかりました」と簡単に了解したのではないのでしょうか?
仮に谷川さんが、米長さんの意見に本意は反対だったとしても、同じ行動を取る可能性はありますから、むしろ想定内だった可能性もあります。

もちろん、それは私の推測に過ぎないですが、もし谷川さんが即反論して、意見を通そうとしていても、「こういう人物であることが判明しました」になりますよね?
もし伊藤さんを言いくるめたら、「盤上では我々を遥かに越える深い読みを見せるだけに、さすがだ!」となるのでしょうか?
つまり、文章を読んだ限りでは、初めに結論ありきで、起きた出来事に対し、根拠として当てはめているだけのように見えます。
しかし、それは逆の可能性を否定するには、非常に弱い推論方法です。
もし説得力のある主張をしたければ、背理法を使うべきです。
(もっとも、背理法を使っても、矛盾しているように見えて、実はしていなかったという可能性は、蓋然的推理においてはあります。)

ただし、連盟を擁護したいのではなく、米長さんが団体戦にボンクラーズの出場を認めなかったのが事実だとしたら、それは理不尽だとは思います。
そもそも、米長さんは元プロなので、その後の現役プロとの団体戦にボンクラーズが出場できないのは、意味不明だからです。

それに対する伊藤さんの対応は、ディベート的には素晴らしいものだったと思います。
でも、もっと上の次元へといってほしかったですねw
単に議論に勝つのではなく、上手く相手の心理を誘導する方が賢い方法ですから。

だから、米長さんとは普通に対局し、記者会見で普通に理不尽な点を指摘すればよかったのでは?
あるいは、「もし世界コンピュータ将棋選手権でボンクラーズが優勝したら、第2回電王戦に出場できないのは、おかしいです。偉大なプロ棋士の方々が、まさか最強ソフトとの対戦を避けるなんてことはしませんよね?」と棋士のプライドを逆用して、マスコミに発表してしまえば、裏で同意書を書かせるよりも、安全に局面をリードできたように思えます。

だから、もし伊藤さんが「プロ棋士を遥かに越える深い読み」をしていれば、『連盟内の一部では「伊藤が電王戦を人質にとって無理を通した」と伝わって』ということも無かったように思えます。
あ、これは決して皮肉ではないですよ。
悪いのは連盟ですが、伊藤さんなら、もっと上手い対応ができたんじゃないかと思ったのです。

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