ネット炎上の記録
先日何気なくツイートしたところ
おいおい、14才でよりによって「AIに奪われる職業 No.1」に決め打ちしちゃダメだろ。たぶん10年後、遅くとも20年後には棋士は「食べていける職業」ではなくなる。20年後、34才。どうすんの。本人の人生に責任持たない周囲の人が騒ぎ立てて煽るのはどうなのか。
— Eikyu Ito (@aq3948) September 3, 2016
確か前にも書いたけど、まあ20才過ぎた人が自分で判断してその世界に入るのはしかたないですよ。言っちゃ悪いがどうなろうと自己責任だし。でもまだ判断できない14才の子供をほめ上げて引きずりこんどいて、後で仕事なくなるなら、人の人生をめちゃくちゃにすることになる。それ考えてるの?てこと
— Eikyu Ito (@aq3948) September 3, 2016
どうやら炎上していたようです。将棋クラスタ内で炎上するのは私は慣れているのですがw 今回は将棋界を出て一般人へも広がっていたようです。
こういう現象を当事者として経験できるのも、やまもとさんやイケダさんはともかく一般人では滅多にないことなので、せっかくですから記録に残しておきます。
私がざっと検索して目についたものだけリンクを列挙しておきます。ただ内容的に重複するものも多い(まとめサイトとかだとよくあるパターン)ので、それらは原則一つしか載せていません。
やらおん:将棋ソフト作者「プロ棋士はAIに奪われて仕事が無くなるよ」
オレ的ゲーム速報@JIN:【炎上】14歳の最年少プロ棋士が誕生!→将棋ソフト開発者「AIに奪われて食べていけなくなるけどww子供をほめ上げて引きずり込むなよww」
togetter:最年少プロ棋士の誕生に寄せて、中学生で将来の進路を決めてしまうことの是非。
2ch名人:伊藤英紀氏「14才の子供を無責任に煽って『AIに奪われる職業』に引きずりこむのはどうなのか」
ツイッターのリプライ その1
ツイッターのリプライ その2
ツイッターの引用リツイート
このうちR25のは、ニコニコニュースやヤフーニュース等何箇所かに転載されています。これらのネットメディア間には記事をシェアする仕組みがありまして、それに乗って拡散しているのでしょう。またやらおんやJINは、その他の中小まとめサイトいくつかに転載されているようです。
私が見つけたのはこんなところですが、「他にこんなのもあったよ!」というのがありましたらご連絡いただけるとありがたいです。(載せると確約はできませんが)
電王戦のイベント関連はともかく、私のブログやツイッターの個人的発言が将棋クラスタ外で取り上げられるのは異例ですね。さすがにやらおんやJINに載ったのは初めてだと思いますw
コメントを見てると、中には大変エキサイトしてる方もいらっしゃいまして、「まず君が落ち着け」とペットボトルの1本も渡したくなったりするものも散見されます。
こんなに反響があるとは私も全く予想してなかったですが、まあやはり元のツイートが「不都合な真実」だったんでしょうね。みんな内心薄々そうなのかなとは思ってるが、認めたくはない。他人から指摘されるとムキになって反論したくなる、という。
なお、このエントリに対する煽りコメントは基本公開しない方向でいますのでご了承ください。荒れるのが見えてますのでw
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僕の意見を書いておきます。 論点としては、コンピュータより弱いプロ棋士の存在価値を疑っているということだと思うんだけど、僕はまだまだ存在価値は残っていると考える。 理由は2つ。一つは解説者としての役割だ。コンピュータ将棋がもたらした一つの大きな変革として「評価値」の誕生があげられる。近年はインターネットを通じて各種棋戦の生中継が行われることが多くなったが、この評価値が生まれたことによって、将棋のドラマチック性が大きく増して、より魅力的になったと感じる。 評価値のなかった時代は、解説者の漠然とした優劣... [続きを読む]
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いくつかコメントいただいております。私は目を通していますが、ここで議論するつもりはないため、公開はしませんのでご了承ください。(批判的な意見でなくとも、一つ何か載るとまたわらわらと他のを呼び寄せるので。私、巻き込まれたくないのです^^;)
投稿: 伊藤 | 2016年9月12日 (月) 23時03分
多少過激で、言葉に毒があるのは否定しません (笑) が、決して的外れでも見当違いでもなく、一理ある見解だと思います。
むしろ、万人が手放しで絶賛するのは、妙な楽観主義や思考停止に陥る原因になりがちなので、どうかと思います。
将棋に限らず、どの分野でもそうですが。
プロ囲碁・将棋界の未来は決して明るくありません。大スポンサーである五大紙のどこも、昔のように経営に余裕があるわけではないので、維持と痩せ我慢と惰性で契約金を出し続けているだけという状況ではないでしょうか。
遠からず限界を迎え、プロ棋界は大幅な規模縮小を余儀なくされると思います。
投稿: 名無し | 2016年12月27日 (火) 23時49分
史上最年少棋士の彼は、いずれ棋界を離れると予想してます。
TVで母上を拝見して、実にしっかりした方に見受けられたことが一番の理由です。
単にプロ棋士のライセンスを取得しただけですから、高校・大学と普通に進学するでしょう。
モラトリアム期間が終われば、自然に評価値の高い手を選ぶと思います。
最近の若いモンは変にシビアで、先日も電車の中で役立つ資格の話をしてる高校生を見かけました。女の話とかスポーツの話とかしてるほうが健全な気がするんですけどね…。
投稿: logimon | 2017年1月19日 (木) 20時53分
藤井君はデビューから14連勝との事で、一流企業なみの生涯賃金は短期間で稼ぎそうなので、何の問題も無いのでは
投稿: カツ | 2017年4月26日 (水) 21時38分
本人が強いことと、業界が盛り上がることは別ですからねぇ。彼があれだけ強かったら、他の人は「俺なんかがやっていけるところじゃない」と避けるでしょう。結果、プロ棋士を目指す人はますます減るのでは。
投稿: 伊藤 | 2017年4月26日 (水) 21時45分