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歴史の審判

昨日2/27の将棋連盟臨時総会で、青野・片上・中川の3理事の解任が決まりました。私の裁判と直接関係あるわけではありませんが、(多少大げさに言うならば)裁判の歴史的評価に絡む話ですので、記録を残す意味でコメントしておきます。

このブログに書いてきた通り、私と連盟との関係は、2011年10月~13年5月の間は電王戦関連でいろいろトラブルがあり、13年6月~14年12月は裁判絡みのやり取りをしていました。13年5月までは、いくつかトラブルはありつつも少なくとも表立って連盟を批判することは避けていましたが、13年後半の裁判前のやりとりを通じて彼らに見切りをつけ、13年12月から公に全面対決のスタンスになりました。

でそれ以来、私は将棋クラスタから猛バッシングを受けてきました。曰く、お前が悪い、連盟が正しいに決まってるだろう、と。いやまあもちろん、きちんと私の話に耳を傾けて応援して下さる方も少なからずいたのですが、どうだろう、体感で半分以上は私に批判的かなと思っていました。まあ(本当かどうかわからないですが)工作員みたいなのがいるとかいう話もありましてw、批判は実態以上に多く見えてるみたいな話も聞きましたが、いずれにせよ私に批判的な人の割合は将棋クラスタ中それなりに多かったのは事実だと思います。裁判に勝ったことでだいぶ空気は変わりましたが、それでもまだ批判する人は根強くいて、つい5か月前、裁判終了から1年半以上経った16年9月の藤井新四段昇段の際にもまたバッシングの嵐が吹き荒れました。

誤解のないよう明確にしておきますが、私は、私を批判した人たちについて全く怒ったり恨んだりはしてないです。むしろ、私を批判するのも無理ないのだろうな、と考えていました。多くの将棋クラスタ民にとって、当時の私はつい最近目立つようになった新参者です。皆さん、私のことをよく知ってるわけではない。それに対して、プロ棋士のことは長年見てきてよく知っている。いや実際には、メディアでよく見かけるというだけで中身まで知ってたわけではないのですが、人間というものは、姿をよく見るだけでよく知っているような気になるものです。

そんな状況でプロ棋士と私が対立したら、よく知っている方を応援したくなるのは人情です。棋士が悪いはずがない、俺は/私は彼らをよく知ってる。伊藤の言うことだけ聞いてると彼が正しそうに思えるが、きっと嘘をついてるんだろう。おそらく多くの人がそんなふうに考えたのだろうと思います。

…とそういうふうに思ってますので、最近ブログコメントやツイッターでわざわざ謝罪して下さった方もいらっしゃるのですが、ほんと気にしてませんのでお気遣いなく。

実際、私自身はというと、いくら批判されてもほとんど気になりませんでした。裁判に関しては自分の方が正しいことに確固たる自信がありましたから。私は電王戦と裁判を通じて、連盟とかなり深いやりとりをしてきました。その中で連盟の実像を知りました。人の本当の姿は、そうやって深く関わらないとなかなかわからないものです。ですから私を批判する人たちに対しては「ああ、彼らは連盟と本当の意味で関わったことがないから、彼らの実態を知らないんだな、ならしょうがないな」という感覚でいました。

もちろんそうは言っても、誤解を解けるならば解くに越したことはありません。しかし、裁判後もなお私に批判的な人たちに対して、誤解を解く術は思い付きませんでした。彼らは前述の通り、棋士が悪いはずがないと頭から思いこんでいる。そういう人に対して私がいくら正論を言ったって、聞いてくれないわけです。

そういうわけで、誤解に対してはなす術がない。また一方、将棋クラスタの一部から憎まれてたって、私としては実害あるわけでもないし大して困りもしないわけです。なので、まあ解けるなら解きたいとは思うけど、どうしようもないし、別に困らないのでこのままでいっかー、というのが裁判後の自分への批判に対する私のスタンスでした。で、正直これが改善することももうないんだろうなと思っていました。

…と思っていたところへ、降って湧いたような今回の冤罪事件です。私は連盟のアホさ加減は骨身にしみてよく知ってる一方、棋士個人には特に恨みがあるわけでもなく、特に三浦さんは電王戦で話したこともあり、最初から三浦持ちでこの件は追っていました。すると、ネットの反応で「連盟腐ってるな、やっぱ伊藤正しかったじゃん!」「伊藤はこんな連中を相手にしてたのか、そりゃ大変だわw」みたいな発言がちらほら出てきて、オォッと思っていたわけです。いやソースは2chだけじゃないですよ?w ツイッターやブログコメント等でもけっこうそういう意見を観測しました。

そうこうしているうちに連盟の対応は悪手に悪手を重ね、今や「連盟は悪」は将棋クラスタ全体の総意となりました。つまり、上に書いたように「棋士が悪いはずがない」と頭から思いこんでいた人たち、私には手の施しようがなくて説得を諦めていた人たちが、はからずも考えを改めてくれたわけです。

それに伴い、将棋クラスタの私への反応も相当変わってきました。10月以降何度か冤罪事件関連のツイートをしましたが、以前は私が将棋関連のツイートをすると必ずと言っていいほど文句をつけてくる人がいたのですが、それが目に見えて減ってきました。で逆にRTや同意のコメントが増えてきた。本当にありがたいことです。

現時点(2017/02)で未だに電王戦や裁判関連の件で私に批判的な将棋クラスタ民は、おそらくかなり少数でしょう。(私の政治的スタンス等が嫌いな人はいるかもしれませんが、それはまた別の話w)もちろん世の中いろんな人がいるので、今もアンチ伊藤な人も皆無ではないでしょう。冤罪事件の方でも、あれだけはっきり第三者委が否定したにも関わらず、まだ三浦クロと言ってる人もいるくらいですから。ですがそういう人たちは、もう実質ほとんど目立たないくらいの少数派になってると思います。そして逆に私の発言にシンパシーを感じる人が増えてくれている。9月に炎上した藤井新四段の件についても、当時はめちゃくちゃ叩かれましたが、今の時点でもまだ「彼はプロになるべき」と考える人はだいぶ減っているでしょう。仮に私があの発言をしたのが今だったとしたらほとんど叩かれないと思います。冤罪事件が発生した16年10月以前の状況を思うと、私としては望外の状況というほかありません。

本当に、声を大にしてお礼を言わせてください。

渡辺明さん、ありがとう。あなたのおかげです。

さて、理事解任の件です。連盟の理事は2年に一度、5~6月頃開催される棋士総会で選挙によって選出されます。ですから私が相手としていた連盟理事は、11年選出の理事と13年選出の理事になります。ウィキペディア「将棋連盟」によりますと、11年:米長、谷川、東、田中寅、北島、13年:谷川、青野、東、島、中川、片上となっています(棋士の理事のみ)。15年の選挙では13年の棋士理事は全員再任されたようです(佐藤秀のみ追加?)。

電王戦の時はやりとりしたのは谷川・北島の2名でした。裁判では弁護士を通じてのやりとりだったため誰が主導していたかははっきりわかりませんが、裁判で訴えられるというのは連盟としては相当な重要事項でしょうから、程度の差はあれおそらく理事全員が関わっていた(少なくとも理事会で全員で議論はした)だろうと推測します。

私が対決した理事たちは今どうなっているか?北島棋士は13年から理事を外れています(落選したのかそもそも立候補しなかったのか覚えてないですが)。13年選出の理事はその後居座り続けていましたが、少し前に谷川・島、そして今回青野・片上・中川の各理事が退任/解任となりました。

裁判に対応した13年選出の理事たちの常軌を逸した主張についてはこのブログに色々書いてきまして、彼らは明らかに公益法人の理事としては不適格だと私は考えていました。それが今回、過半数の棋士が私と同様の考えを持つに至ったわけです。私が対決した理事たちを棋士達自身が悪であると認めた、それが総会の投票結果という歴史的事実として残った。そのことを将棋クラスタが目の当たりにし、深く認識した。この事実を、私は歓迎します。

まだ一人、東理事が残っていますが、彼はどうして解任されなかったのか?事情は知りませんが、彼は今回の冤罪事件にそれほど関わっていない、と棋士たちに判断されたのでしょうか。私も裁判の時に彼がどう関わっていたかわからないのですが、少なくとも東理事がこれこれのことをしたという話は耳にしていません。こう言ってはなんですが、「影が薄かった」のでしょうかね。ですので、このうえ彼を糾弾するとかいうつもりは毛頭ありません。まあ11年からずっと理事会にいながら、私の裁判でも今回の冤罪事件でも止められなかったってのは理事としてどうなの?と多少思わないでもありませんが、そういう不作為の罪はともかく、東理事個人にどうこうという思いは全くありません。東氏以外の5人が全て辞めた、そちらの方が重要、という認識です。

先に、私を批判していた人を恨んではいない、と書きました。それは本当に、心からの本心です。ただ、恨む/怒るということと、正しい/間違いの判断は別です。次のことは改めて明確にしておきます:電王戦及び裁判に関して、

 私は正しかった。
 私を批判した人たちは間違っていた。

この事実は歴史的記録として、しっかり残しておきたいと考えます。私としては、この事実に多くの人が賛同してくれるようになった、というのが今回の冤罪事件の思わぬ大きな収穫でした。(収穫、というと、被害を被った三浦さんには申し訳ないですが。)いやもちろん、私に言わせればそんなことは裁判に勝った時点で確定していた、と言いたいのですが、裁判後も多くの人がそれを認めようとしなかった。それが今回の事件を機に、大多数が認めてくれるようになった、ということです。

さて、今後はどうなるのか?私は今まで、連盟は敵、と認識していました。しかし前にも書いたように、「連盟」とくくっていますが、実体はやはり個人の集合で、特に理事たちの考えが「連盟」という組織の行動を決めていた、と考えています。で、私が敵と認識していた理事会メンバーがほとんど辞め(させられ)てしまった現在、もはや私の中では連盟=敵という認識はほとんどなくなっています。今後は新しい理事会メンバーが運営していくでしょう。それがどういうものなのか、現時点ではわからない。改善されるかもしれないし、今までと変わりばえしないかもしれない。今のところは判断保留、というしかありません。

ただ現在の私にとっては、連盟は敵でもありませんが、興味もありません。プロの棋戦からは13年後半から離れており、今ではもう全く関心がありません。個人的には、今後は「無関心」になっていくと思います。別に将棋というゲーム自体が嫌いになったわけではなく、対局をする時間こそありませんが、今でもすき間時間に時々詰将棋を解いたりはしています。ただ、プロ棋戦はいらない。別に私に限らず、一般の将棋ファンの多くにとってもうプロ棋士という存在の価値がほとんどなくなっている。棋士をおとしめるために言ってるとかでなく、純粋に客観的状況認識としてそう思っています。シビアな話ですが。

連盟の方はどうか?理事解任の件は、やらないよりはマシだったとは思いますが、いかんせん遅すぎたなあ、と思います。裁判の時に13年選出理事がダメであることは判断できたのだから、15年理事選では彼らを落とさなくてはならなかった。棋士たちは、それをしなかったばかりに、冤罪事件を招いてしまったわけです。ほとんどの棋士には私は恨みはないので気の毒とは思いますが、残念ながら選挙で投票した棋士たち自身の自業自得というほかありません。今後プロ棋界は衰退の一途を辿るだろうと私は予想しています。何年後になるかわかりませんが、彼らの再就職がうまくいくことを陰ながら祈っています。

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裁判記録」カテゴリの記事

コメント

煽っていくー
前理事が非常識だったなど概ね同意だが完全にプロがいなくなるとは思いません、チェスでソフトが強くなっても人が指すことや観ることが無くならないように
しかしあなたの仰ることももっともだと思います、最近将棋クエストの棚瀬氏の発言も注目されましたし
http://i2chmeijin.blog.fc2.com/blog-entry-5146.html
誤解してました、ごめんなさいありがとう

初めまして。今回のブログを読ませていただき、一つお聞きしたいのですが、渡辺明について、伊藤氏はどのようにお考えでしょうか?彼の一連の行動は、触法していると私は考えています。

伊藤さんにひとつ質問させて下さい。将棋ソフトの進化は2013年の電王戦(GPS将棋等)において既にトッププロ棋士と同等以上の実力があり、今日ではハードを制限したパソコン1台でも敵わないような状況であるので、伊藤さんの言われるような「AIに奪われる職業」で、衰退の一途を辿るとのことは解かりました。
では、「囲碁プロ棋界」はいかがでしょうか。昨年「アルファ碁」は、既に韓国の世界トッププロ棋士を倒しています。今後の囲碁ソフトの進化状況の予想と囲碁プロ棋界(棋士)の今後について見解をお願いいたします。

そう言えば、あの裁判での賠償金はおいくら万円だったんですか?
たしか、「一年間は非公開とする」と言う話だったと思いますが
もう一年経ってますよね?

>渡辺明について

何らかの処罰は必須だと思っています。どの程度が妥当かはちゃんと考えないとわからないですが、これでおとがめなしだとファンも他の棋士も黙ってないでしょう。

>「囲碁プロ棋界」はいかがでしょうか

単なるソフト対人間の強弱ではなく、いかに「人間が戦うかっこよさ」を魅せることができるか、が重要だと思っています。将棋はその点で、逃げまわった挙句に大醜態を晒してしまった。それが致命的だったと理解してます。囲碁はその点そうはなっていないので、囲碁棋界が滅ぶかはまた別の話と思います。

>あの裁判での賠償金は

公開は予定していません。理由についてはこちらです:
https://twitter.com/aq3948/status/788886037166567424

伊藤さんおめでとうございます。

将棋プロも結局毎日ゲームばっかりやってるただの馬鹿でしかない事を改めて再確認できました。 

ニコニコは将棋放送を見るためだけに
ずっとプレミアムだったくらい将棋ファンでしたが
今回の軒であまりの運営のひどさにあきれて将棋まで嫌いになりつつあります。
私はあまり伊藤さんの事件は詳しくないのですが、当時は
連盟と戦ってる悪い奴だみたいな印象しかありませんでしたが
たった一人でこんな巨大な悪と戦ってたと知り驚きました。
無実の人の人生を台無しにして自分たちの保身しか考えない人達の
将棋なんてみたくもありません。でもいくらか最初から三浦さんをかばってたり
信じてたリしてた良心のある人もいるみたいなのでその人達の将棋は見たいと思います。

初めから伊藤さんの勝訴を応援してました。
連盟の謝らない態度もひどかった。
公正に考えられれば伊藤さんの勝訴は明らか。2017を待たずとも。
連盟に付ける薬は「弁護士に伺う」もしくは、「知り合いに相談する」しかないでしょう。阿保だから。

伊藤さん、初めまして。貴重かつ率直な記事、興味深く拝見しております。

伊藤さんは、将棋の棋士という職業が斜陽であり、衰退の一途をたどるとおっしゃっていますが、私はやや意見を異にするところもありますので、以下質問したいと思います。
【質問】
将棋をエンターテインメントスポーツだと捉え、将棋ソフトをネガティブでなく、棋戦を盛り上げるツールと位置付けることに成功するシナリオは非現実的だとお考えでしょうか。例えば、連盟が
・「今一番強いとされるソフトを定期的に選定し公式評価値算定ツールとして配信時に参照できるようにする」
・「ソフトとの一致率が高い棋士ほど優れた棋士であり、棋士の一致率は常人離れしているのである、とハッキリ打ち出す。」
・「指し手の良さ、安定性などを、野球でいうセイバーメトリクスのように定量的に解析し公開する。」
・「ソフトによる手筋等の分析研究技術を推進する組織を立ち上げ、識者を迎え入れる。同時に不正検証のスキームを確立する」
などの施策を打ち出すことによって、私のような将棋マニア未満の人間でもスポーツ中継のように「勝負の経過」自体をドラマとして楽しむことができると思っています。
一部観戦記者や棋士が人間と対立軸で捉えているため、棋士にとってネガティブな存在とされている面がある将棋ソフトですが、フラットにエンタメとしてみれば楽しみ方が広がる=メリットの方が大きいのではないでしょうか?
【質問終わり】
差し支えなければ、ご意見頂けますとありがたく存じます。

私は元々ソフトがネガティブとも思ってないし、ソフトより弱いからダメとも思ってないですよ。(負けても大丈夫、と言ったでしょ?w)エンタメとして生き残る可能性は十分ありえたと思います。ただ、先のコメントにも書きましたが、連盟は醜態を晒して自らその可能性をつぶしてしまった、ということです。

2chの片上解任の記事に以下コメントありました。
名無し名人さん

この先の人生でまず起こるとは思えないようなことが立て続けにあった数か月でしたが、役員を解任されるということもおそらく二度とないでしょう。【その様な前代未聞の大問題を引き起こしながら反省の弁無し。】
31歳で立候補、当選【軽く自慢】して以来3年半あまり、自分なりに将棋連盟のために全力で働いてきたので、今回の結果に対してはつらい気持ちももちろんあります。【まだ反省の弁無し。】
でも、終わったことより未来のほうが大切【反省の気持ち無しの宣言】なので、このようなことになった今でも自分自身は前向きな気持ちですし【あくまで自分中心。三浦やファンに謝罪等の配慮無し。】、これからも将棋連盟のために努力することには変わりありません。【注力するのは迷惑をかけた三浦九段やファンでは有りません。】
ひとまず今月はすこし休んで、これまでの仕事を振り返ってみたり、【振り返りはするが反省はしない】今後の人生についてゆっくり考えるつもりです。【今後の人生は考えるが今回の件の反省はしないし謝罪もしない】
在任中にお世話になったすべての皆様に、心からの感謝を申し上げます。【お世話になったと思わない人には感謝しないし、迷惑をかけた三浦九段には謝罪も反省もしません。】


おい、こうしてみると反省も謝罪もせず自分のことしか考えてねーじゃねーか。
だから片岡は嫌われるんじゃないのか?
2017/03/0121:14編集URL

伊藤さん、はじめまして。ついこの前まで、将棋ファンだった者です。

大変興味深く、記事を拝読しました。明晰な文章で、わかりやすく整理された構成は、まさしく優秀な理系の技とお見受けします。

さて、よろしければ一点ご意見をお聞かせ下さい。

プロ将棋界ないし将棋連盟は、将棋という文化財を私物化している、とお考えになることはありませんか?

私は三浦九段への冤罪事件が起こるまで、堂々と将棋ファンであると公言していました。しかし、法治国家の枠組すらも破壊することを厭わない、プロ将棋界の暴挙を見るにつけ、将棋ファンであると口にすることができなくなりました。トップがチンピラ同然の理屈で所属員の人生を破壊するような集団が、まともであるはずはありません。そして、そのような集団が頂点に君臨する将棋という娯楽もまた、ロクでもないものに決まっている、世間の目にはそう映るはずです。結局のところ、連盟が自ら襟を正さねば、娯楽として将棋を楽しんでいた人々の居場所をも奪ってしまう。彼らはそのことに、いつまで経っても気付いてはくれないようです。

将棋とは本来娯楽であり、対人ゲームであり、そこには百人百様の楽しみ方があって良いと思います。棋力こそが将棋界における絶対の価値観であるという連盟の思い込みは、そうした考えを全否定しているようですね。このような将棋界をこれまで応援していた自分の見る目のなさに、少々呆れ果てていると同時に、連盟の正体をいち早く見抜かれて裁判を戦い抜かれた伊藤さんに、遅ればせながら御礼申し上げたく存じます。

>プロ将棋界ないし将棋連盟は、将棋という文化財を私物化している

自分が直接経験したのではないですが、さるアマチュアの将棋関連の団体の方と話していて、そこがやっていた活動について「以前連盟から『連盟を通してやってくれ』と言われてもめた」と聞いたことがあります。筋からして全然連盟関係ないことなのに、なんで?と思った覚えがあります。あと、棋譜の著作権ガーとか言うのはやめてほしいです。表向きあまり言ってなくとも、いろんなサイトに削除やら何やら働きかけてるのは疑われてます。

伊藤さん

ご丁寧にありがとうございます。

なるほど.大変興味深い例を聞かせて頂きました。やはり、彼らは勘違いしている
ようですね。大衆の娯楽をすべて自分達の管理下に置かねば気が済まないとい
う狭量な精神が、ファン離れを加速しているようです。アマチュア団体への干渉
は、下手すれば独禁法や不法行為にひっかかります。(不法行為を認定する際
には、集会の自由につき憲法が間接適用されるかと思います)

蛇足ながら、著作権について参考までに。

あるものが著作権の対象として保護されるには、
①人の思想・感情が含まれていること
②思想・感情の「表現」であること
③表現に創作性(創意工夫・個性)があること
の3要件が要請されます。棋譜に著作権が認められるかは、解釈問題になり
そうなので、裁判してみないとわからないところですね。ただ、常に同業者の
棋譜を研究し合って真似をすることが恒常化していることからして、保護に値
するとは言いにくいと思われます。一番の商売敵同士で保護すべき利益がな
いのに、アマチュアに対しては保護すべき利益があるという主張は正当化し
にくいでしょう。

また、仮にそれが認められたとしても、現状では棋譜の著作権は連盟ではな
く、棋士個人か、あるいはそれを買い取った新聞社に属するのではないかと
思います。連盟は著作権等管理事業法にのっとり、棋士または新聞社と著作
権管理契約を結んだ上で、著作権管理団体としての認可を文化庁長官から
受け、なおかつ棋譜を著作権の保護対象であると証明せねばなりません。
海外の著作権判例を見る限り、ハードルは高いと思いますけどね。

連盟は法律に関しては無知ですので、どんな法的根拠に基づいて著作権を
主張しているのか、また連盟に原告としての適格があるのか、聞いてみたい
ものですね。

長々と失礼しました。伊藤さんの今後の御健勝をお祈り申し上げます。

2005年のBonanza登場から早12年。
ソフトがプロ棋士を超えた一連を技術的な観点で、伊藤さんの
文章で完結に総括して頂きたい。

伊藤さん、初めてコメントを書かせて頂きます。44歳サラリーマンです。

今回の連盟の冤罪事件は、理解出来ない事が多くて
何故こうなったかが一般人には理解不能なのですが
連盟と交渉経験のある伊藤さんは
察しが付くところはあるのでしょうか?
お聞きしたいのは
1何故連盟は三浦九段にウソをついてまで休場を迫ったのか
2谷川前会長は何故明確な謝罪もしないで体調の理由とかで辞任したのか
3渡辺、久保、千田棋士に落ち度があるのは明確なのに
当人達が謝罪せず、他の棋士らもそれほど追及しないのは何故か

実に不思議です。
「アホだから」という理由だけなのかも
しれませんが。
よろしければお教え下さい。

あの団体はとにかく理解不能で、私もよくわからないです。たぶん「アホだから」だと思いますw

3について言うと、渡辺棋士は完全アウトだと思ってますが、久保・千田両棋士は微妙かと思っています。久保棋士は、疑いは持ったけど、証拠がないので告発はせず、今後の規制を提案した、だったと思います(私が見聞きした範囲では)。それはそれで別におかしくはないと思います(私が何か事実を見落としてるのでなければ)。千田棋士は、何をどう言ったのか、事実がよくわからないので、ちょっと断罪まではできない感じです。ただ、一致率を見て「黒と思う」くらいはどうやら言ったようなので、その点は本人から謝罪なり釈明なりは欲しいなとは思っているのですが。

冤罪事件の流れを踏まえて改めてこのブログを読み返してみると当時の伊藤さんの連盟の体質に関する主張と報道されている実態とで辻褄が合うことが多すぎて思わず笑いましたw
電王戦や裁判に関して、当時は正直なところ伊藤さんなりに記事を盛るための誇張や多少の嘘があるんしゃないか、とは思ってました。(それほどに連盟の態度が異常なところが多すぎたとも言えますがw)
今となっては第三者が事実を確認することは困難ですが、冤罪事件の状況を鑑みるに伊藤さんの発言を信じざるを得ませんね。
理事や会長という立場にありながら責任から逃れ他人を犠牲にしてでも保身に走る体質には寒気がします。
ただ一方で、三浦先生への処分に当初から懐疑的であり、一般に向けて情報を発信されてきた棋士の方々も多くいらっしゃいました。彼らはリスクも負いながら理事解任の決議まで動き、その他関係者への追求も続けておられるようです。
この辺りも伊藤さんの「棋士の中にはもちろんまともな感覚の方もいる」といった発言に当てはまるものがありますね。
このような方々を中心に動いてくれれば連盟もまだ持ち直せるのでは、と淡い期待は持っています。ただやはり、連盟全体にある保身体質は間違いなく残ると思うので、公正な態度をとる彼らを煙たがる棋士も多いのが現実なのかなとも見ています。(解任決議のほとんどが僅差による可決だったという事実からも見て取れますね)

電王戦中に三浦先生と会話されたとのことですが、どういった内容だったのか、もしよろしければお聞かせ願えますか?
彼が非常に真面目で善い人柄だという話はよく聞くので。

電王戦というかタッグマッチですね。2013年なんで私もあまり細かくは覚えてないのですが、こんな感じでした。
https://twitter.com/aq3948/status/821700308275372032

米長が公の場でのソフトとの対局禁止令を出した辺りから連盟に見切りをつけた者です。その時から「1億出せばソフトと指す」とか言っていましたが電王戦できるまで相当な年月を要しましたし本気でスポンサー探したとは思えないです。ソフト対プロ棋士を数多く見たくて仕方なかったので期待を大きく裏切られました。勿論裁判でも伊藤さんを応援していました。全面勝訴されたのは嬉しかったです

いつの間にかまたブログが白モードに戻っていますね。
おめでとうございますでしょうか?
以前裁判の時にがんばってくださいコメントを書きましたがやっとこの時がやってきましたね。
この先もどうなるか興味深く見ていこうかと思っています。
もろちん伊藤さんの煽りコメも含めて期待しています。

内館牧子氏の「月夜の駒音」の記事が、伊藤さんの名誉を棄損するものであったこと、三浦九段の問題への将棋連盟の対応がお粗末で、現在も当然なされるべき名誉回復と損害賠償がなされていないままであること、これらのことから、将棋連盟の運営体制は多くの問題を抱えていること、これらの点については強く同意いたします。

一方で、
「9月に炎上した藤井新四段の件についても、当時はめちゃくちゃ叩かれましたが、今の時点でもまだ「彼はプロになるべき」と考える人はだいぶ減っているでしょう。」
「ただ、プロ棋戦はいらない。別に私に限らず、一般の将棋ファンの多くにとってもうプロ棋士という存在の価値がほとんどなくなっている。」
という記述については客観性が乏しいように思います。

この2点とも、TLその他でこういう内容の発言を多数見かけています。客観的事実ですよ。
(※直前コメント中、事実誤認に基づく推測の部分は削除しました)

図らずも伊藤さんの正しさが立証された事は不思議な巡り合わせですね。
電王戦は第1回から見ていましたのでこちらのブログも時々拝見しておりましたが、今回の冤罪事件を知り改めて連盟関連の記事を読み返しています。
伊藤さんは自分を批判した人達を恨んではいないとの事ですが、私としては当時の自分の認識について申し訳なかったな、と思いますし、人間というのはよく見かける人を知った気になり肩入れしやすいというのは本当にその通りですね。

今後のプロ棋界について。
私は基本的にスポーツ観戦と同じように棋戦を楽しむライトな将棋ファンでしかありませんが、今後の職業将棋プレーヤーがどうなっていくのかについては所謂「強さは機械に勝てなくても人間同士の勝負は面白いから今後も支持され続ける」という主張にはちょっと同意しきれないと思っています。伊藤さんの仰る「今後のプロ棋界は衰退の一途を辿る」という予想と論旨が同じかは分かりませんが、誰にでも手に入るフリーの将棋ソフトにトッププロが及ばないという状況でそれでもなお彼らの将棋に人々が価値を見出せるのか?という点に疑問がありますので…。特に現状プロの方々が研究にソフトを積極的に用い、挙げ句の果てに「ソフトカンニングをされたら負けた」という主張をされるタイトルホルダーが出てきてるようでは「人間が指す魅力」というのは本当に薄れてきてるように思います。
将来的にはチェスのように職業ではなく大会の賞金を目当てに競う形になるのか、それとも伝統文化として保護される形になるのかは分かりませんが、棋力の最高峰=プロという図式はとっくに崩れているのでしょうね。山崎バニラさんが寄稿された第3回電王戦の文が今になって実感として伝わります。

「もし人生がジャンプのマンガだったら」の記事内にある「ある種のゲームには異様に強いが、それ以外はごく普通の、時には見苦しい点もあるただのおっさん」という一節が印象に残っています。
虚偽の31分の離席を報告した久保棋士や統計的な信頼性に欠ける一致率のデータ提供に関わっているとされる千田棋士、週刊誌で不正を断定し常務会でも積極的に不正の指摘を行ったとされる渡辺棋士、そして解任/留任された理事の方々。
1人の人間の人生を大きく狂わす騒動に少なからず当事者として関わっていた彼らが事の真相について碌な説明をせず過去の出来事として普段の対局に臨んでいるような姿には正直白けてしまい、棋士を応援し将棋観戦を楽しむ気持ちも薄れてしまいました。
元名人と直接関わった伊藤さんの失望とは比べるべくもないでしょうが、今後もプロ棋戦を応援し支え続ける人達がいるとすれば、ソフトより弱くても人間の中では強い事を重視し、棋界での権力や力こそ正義という思考の人達なのかも知れません。もしくは唯一無二の個性的な将棋を指される棋士や将棋の教則本の執筆者を応援する人などでしょうか。

藤井新四段についてはネット配信で特別企画を設けてまで売り出していこうとしているようですが、かつての羽生棋士のように華々しい新星として存在するのは業界の未来的に厳しいのでしょうね。

長々と駄文大変申し訳ありませんでした。これからもブログやツイッターを楽しみにしております。お身体大切に日々励まれて下さい。

こんにちは

私は谷川元会長のファンでした。色々な著書も所有しておりましたし、直筆揮毫入りの扇子も大切にしていました。観る専門の将棋ファンでしたが、谷川元会長の署名目当てに免状も取りました。

渡辺氏のことも、若手時代の彼が「谷川ファン」な姿勢を滲ませていた事もあり、応援していました。一昔前、半端な立場の棋士や女流棋士によるウニャウニャしたブログ(失礼ながら)が多かった中、スッキリした文体の渡辺ブログが始まった時には、とても好ましく思っていました。

それだけに、今回の三浦九段に対する冤罪事件については…もう、なんと言って良いのか。こんなバカな人達だったのか、と。単に世間を知らないというだけではない。曖昧な状況で人を踏みにじる事を、何とも思わない人達だった。その失望感。

佐藤新会長は少しはマシ?なのかもしれませんが…

もう、プロの将棋を以前のように楽しみにすることはないでしょう。三浦九段に対する償いについて具体的な動きが何もない現状で、とてもとても、新体制の連盟をファンが支えて…なんて思えません。

棋士が連敗するなど日常茶飯事なのに(ましてや、異常事態の後なら尚更)、心無い輩にとやかく言われ続けている三浦九段が、気の毒でなりません。

本日、電王戦が開催されて名人がポナンザに負けました。僕は5年前からの電王戦で将棋ソフトと棋士の実力差をある程度理解しているので観戦せずに結果をネットやSNSで確認する程度でしたが、まだ真剣に名人がポナンザに勝つと思っている人たちがいるという滑稽さがどうしても理解できません。なんか棋士絶対主義というのか神様のように思っているというのか。何かそんな人間と共に一連の不祥事も含め将棋連盟や棋士など将棋界がおかしなっているような気がして、子供の頃からの将棋ファンを止めようと思いました。長くなりましたが、電王戦の感想と今後の将棋界について一言お願いいたします。

連盟は「切られ方」を間違えましたね。
今更ですけど。

伊藤さんが社に提案したあたりがベストの時期だったんですよ。
F通さんも連盟さんもガチになって欲しかったな。

将棋連盟の何に対して、気分を害したのか言わないと世間の人はわからない人と思う。

将棋プロは生活しているので、コンピューター将棋に生活を奪われないように不参加にしようとしただけで、誰も氏をおかしいとは思わないと思いますが。
佐藤名人が負け、現実になってしまいましたが。

今年で人間対コンピュータ将棋の対局は終わりと聞いている、電王戦第2局
が確か姫路城で、名人戦七番勝負の、第4局目の3日後に行われますね。

これは結果が、とてつもなく大事だと、個人的に私は、思っていますよ。

”組織の利にならないなら、かなりあくどい手でも排除する”派がほとんど
日本将棋連盟には居なくなったと思ったら、
名人戦第4局を多少、遅めにヅラして、佐藤天彦名人の、体力的負担を
軽くして、ベストの体調で、ポナンザ対局に臨ませる等の配慮をする、とか、
合法的方法で連盟組織側に、利になる方法すらとらなくなった、あんまりプロ
棋士にとって、居て得にもならないような、新理事に、こんどは交代したように、
少なくとも私には見えるんですが、どうでしょうね。
日本将棋連盟の理事という概念には、ひょっとすると、常に

中庸というものがなく、両極端なんですかね。

ちなみに、このコメント。今回のコメントに関してだけは、コメントというよりは、
私の方のブログの宣伝のため書いてます。誠にすみませんが。なお私は

このブログ。コンピュータ将棋開発関係者のブログの中では、第一級に
大事な情報の書かれたブログで、だからアクセスも多いと、評価してますよ。

そういうわけですので私のブログも、できれば今後ともよろしく御願いいた
しますです。

囲碁世界一とアルファ碁、将棋名人とポナンザ、人間全敗となるか、2017年5月は歴史的な年月になるかもしれませんね。

川上さん、まだ将棋に突っ込むみたいです。
伊藤さん、どう考えます?

今日は。伊藤さんにとってはもはや興味ない団体の話でしょうが、先日電王戦第2局が行われponanzaが佐藤天彦名人に2連勝と(予想された通り)圧倒して終わりました。
局後の記者会見では佐藤会長も将棋ソフトの力が数段上なのを認め、伊藤さんの認識から数年遅れで将棋ファンだけでなくプロ棋界も認識を定めた形になぅたのですね。

そして三浦九段の冤罪事件は三浦九段側が大幅な譲歩した慰謝料支払いの和解という形で幕を引くようです。金額非公表なのは伊藤さんの時と同じですね。
実際に何があったかを究明周知するより狭いムラ社会の理屈とムラの保護を最優先で区切りをつけたのでしょうか。渡辺棋士の行動への言及や処分はあるはずもなく、疑問点には蓋をされて終わりとなりそうです。
新理事達が承認されるのは今月末らしいですが、変わり映えする事もなく今後もムラの中での勝った負けたと藤井四段を旗印にやってくのでしょうか。

囲碁の方でもソフトが王者を倒す流れのようですが、囲碁界は上手くコンピュータと付き合っていって欲しいですね。

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